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メタボリックドミノがどのように倒れていったのか

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そして更に糖尿病動脈硬化慢性腎臓病そして心筋梗塞。
そして更には最前列にあるところですね…、またドミノはがんともつながっているんですね。
怖い病気につながる訳ですよね。
Aさんの場合メタボリックドミノがどのように倒れていったのかを、もう一度振り返ってみましょうか。
こちらで見てみましょう。
55歳で心筋梗塞となってしまったAさんですが、二十歳くらいまでは肥満ではなかったんです。
ところが就職後運動不足と食べ過ぎから、体重が次第に増えていきました。
そしておなかがポッコリと膨らむ肥満となってしまったんです。
40代からは血糖値が空腹時で120、血圧は収縮期140と高くなってしまったんですね。
でも自覚症状がないために生活習慣はそのまま。
たばこもやめませんでした。
その結果Aさんは55歳の時、とうとう心筋梗塞を起こしてしまったんです。
さあ今のお話です。
Aさんは、心筋梗塞という怖い病気を引き起こしてしまった訳ですが、それ以前に内臓脂肪の肥満があって、血糖値も高い血圧も高いという状態が長く続いていたと。
ここを押さえなきゃいけない訳ですね。
そういった状態がいわゆるメタボリックシンドロームです。
これがドミノの考え方でいうとどういう段階なのかですね。
内臓脂肪の肥満という事からドミノ倒しが始まっていくんですが、高血糖あるいは高血圧といったものまで倒れている状態。
脂質の異常という事も起こってまいりますけど。
メタボリックシンドロームというのはこれからドミノが一気に倒れてくる、その寸前のサインだという事ですね。
もう一度Aさんを詳しく見ますが、血糖値が空腹時120ですね。
血圧が高い方が140ですが、正常値から外れてはいますがそんなに高くないですよね。
「うわっ異常」という感じもしませんがね。
一つ一つの検査の値というのはそれほど高くはないですが、こういった事が重なって起こってまいりますと、動脈硬化などのリスクが非常に高くなるんですね。
またその場合でも内臓脂肪の肥満というのは、ちょっと太い状態でも危険な訳です。
特にAさんの場合は若い時には肥満がなかったが、そこから肥満が出てきた場合は要注意ですね。
ちょっと注意しなければいけないのは、Aさん自覚症状があまりないという事で、何もせずに放置されましたよね。
メタボリックシンドロームの状況というのは、自覚症状が全くないというのがほとんどのケースです。
しかしここで食い止めておかないと、多数の病気がどんどん起こってくる訳ですので、Aさん本当は生活習慣を改めて、そして必要な治療を始めるべきだったんですね。
それでは先ほどから言葉が出ております、メタボリックシンドロームというのは体の中の一体どういう状態なのか、もう一度押さえておきましょう。