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加齢黄斑変性の治療 抗血管新生療法と光線力学療法

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それでは加齢黄斑変性の治療についてご説明を頂きましょう。
どういう流れでしょうか?ほとんどは滲出型なので
滲出型の治療についてご説明致します。
主な治療は…
では1つずつ伺いましょう。
抗血管新生療法というのはどういう療法でしょうか?
これは最近登場した新しい治療法で
現在最も多く行われている治療法です。
新生血管を成長させるのがVEGFという物質なのですが
その物質の働きを抑える薬を使い新生血管を減らします。
さてどういうふうになるのかといいますと
こちらの図でご説明下さい。
ここに増えている新生血管を
抗VEGFを使って新生血管を減らします。
そうすると網膜色素上皮細胞の配列も少し平たんになり
視細胞は変性していますと視力が元に戻る事はありませんが
それでも平たんになる事によって網膜も平たん化し
もののゆがみが無くなります。
それから進行を抑える事ができます。
このお薬はどういう使い方なんですか?
注射ですか?実は注射なんです。目の中に注射を致します。
点眼薬で目に麻酔をかけ
抗VEGF薬を目に注射する治療法です。
現在は3か月にわたって毎月1回注射を行い
3か月あとからは状態を見て追加注射を行っています。
1か月に1回注射を受けに行くという治療になる訳ですね。
現在はそうですが近々発売予定のお薬では
2か月に1回でよくなりましたので
患者さんの負担も少なくなると考えられています。
そういったお薬の登場が待たれますよね。
では治療法のもう一つの柱がございました。
光線力学療法はどういう治療方法でしょうか?
これはレーザーを使って新生血管を閉じる治療法です。
まず光が当たると化学反応を起こす薬剤を
腕の静脈に注射して弱いレーザー光線を当て
それを退縮させるという2段階で行う治療法です。
点滴する薬剤は新生血管に集まる習性があるため
弱いレーザーでも新生血管にだけレーザーの効果が強く起こり
この血管が引いていきます。
周囲の正常な組織へのダメージは最小限に抑える事ができます。
この治療はほぼ新生血管を閉じる事ができますが
治療の3か月後に検査をして再発していれば
また治療を行います。
今2つの治療をご紹介頂きましたけれども
どのように選んでいけばいいのでしょうか?
光線力学療法というのは新生血管の場所や形状で
有効なものと有効でないものがある事が分かったため
効果がないタイプのものには適応しません。
抗血管新生療法に関して言えばどのタイプにも有効ですので
現在のところはこちらの方が多くなっています。