目の病気には自覚症状がなく気付いた時には
進行しているというものが多くあるんですね。
そんな例を見てみましょう。こちらです。
55歳のAさんの視力は右が1.0左が0.8で
長年日常では不便なく生活してきたんですね。
半年前から目の疲れを頻繁に感じるようになったんですが
特に気にせずほうっておきました。
しかし何となく視力が落ちてきたと思い
眼鏡が必要になったのかと眼科を受診したところ
右目が0.7左が0.5に視力が低下していたんです。
実はAさんには重大な病気が隠れていたんですね。
おやおやこの視力の低下に何か病気が潜んでいた。
Aさんは緑内障だったんです。
緑内障は気付かないままに進行し
ほうっておくと失明の危険もある病気なんですね。
そこで今日のテーマはこちら。
その「緑内障」についてお伝えしていきます。
緑内障。病名はよく耳にしますけれども
実際どんな病気でどんな危険が潜んでいるのか
今日も専門家に分かりやすく伺ってまいりましょう。

冒頭のAさんの例でございますが気付かないうちに
緑内障が進行していたという事でしたけれども
気付かない方が多いんでしょうか?
Aさんは私の患者さんですが仕事が忙しくて
眼科の受診を先延ばしにしているうちに
症状が進み受診した時には
両眼とも中等度まで進んでしまっていました。
緑内障は視力低下した時には
ひどくなっているケースがほとんどで
そこまで気付かない人が多いのが実情です。
日本緑内障学会によると40歳以上の20人に1人が
緑内障にかかっているという結果が出ました。
しかもそのうちのおよそ9割の方が
緑内障と気付いていませんでした。
ほうっておくと失明の危険もあると聞きますと怖いですね。
現在成人の中途失明の原因の第1位が緑内障です。
悪化させないためには早期発見が非常に大切です。
ではこの目の病気緑内障は一体なぜ起こるのか?
久田さんからご説明します。
緑内障には眼圧の上昇が大きく影響しています。
こちらの模型で見てみましょう。
この眼圧というのは目の中にかかっている圧力の事です。
この眼圧によって目の丸い形も保たれているのですが
この眼圧が上がりますと視神経が影響を受けてしまうんですね。
この視神経の障害による病気が緑内障なんです。
ではなぜ眼圧は上がってしまうのでしょうか?
その最大の原因はこちらにあります
角膜と虹彩の間にある水分房水です。
この房水は常に新しく作られて排出されているのですが
その流れが悪くなりますと房水の量が増えて
この圧力が増えてしまうんですね。そういった事から
緑内障を引き起こしてしまうと考えられています。
こうした形で緑内障が起こる。
圧力が高まっている訳ですから痛くなったり奥が重苦しいとか
そんな感じはしないものなんですか?
痛みなどはないのでとても気付きにくいですね。
また緑内障は両目同時に発症する事もありますが
むしろ片方ずつ発症する事が多いです。