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後縦靱帯骨化症の保存療法

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こうした保存療法の治療中日常生活上
注意しておかなければいけない事はどんな事ですか?
まず一つは首を前に倒したり後ろに反らしたり
過度にこういう動きをしない事が非常に重要になります。
もう一つが転倒転落に十分注意をする事が
重要になります。先ほど申しましたが
つまずくとかちょっとした事で軽微な外傷で
非常に脊髄が圧迫されて脊髄損傷を起こして
近年は高齢化社会も伴いまして神経まひで
寝たきりになるケースも増えている訳ですね。
十分注意しなきゃいけませんね。
それでは保存療法の次手術とありますが
どんな場合に手術が検討されるんでしょうか?
歩けないなどの脊髄の圧迫症状が出ている場合は
手術の適用になる事はご理解頂けると思いますが
後縦靱帯骨化症の特徴では比較的軽症でも
骨化が見つかった場合は後遺症を懸念して
特に活動性の高い方に関しては手術を積極的に考慮します。
まだそれほどひどい症状が出ていない方でも
手術を検討する場合はあるんだと。可能性はあります。
さあ手術にはどんな方法がございましょうか?
こちら見て頂きまして椎弓形成術
後方除圧固定術前方除圧固定術主にこの3つがやられています。
では一つずつ伺いましょう。まず椎弓形成術。
どのような手術方法でしょうか?椎弓形成術は
首のカーブに問題がなくて行われる事が多いんですが
図で見ますとこちらが前になります後ろ側になります。
ここの部分が骨化で
脊髄がかなり圧迫を受けているのが分かります。
この場合後ろ側から切開をしまして
骨を一部切離します。
扉を開けるように神経の通り道を広げてあげます。
そうすると脊髄の通り道が非常に広くなる。
ここのスペースには金属を入れたり人工骨を入れる事があります。
後ろ側の骨が広がった事によってここに隙間ができて
圧迫が取れたという考え方でよろしいですかね。
この手術は約1~2時間の手術という事になります。
それでは次の手術ですがこちら後方除圧固定術
どんな手術方法でしょうか?
この手術は首のカーブに問題があって
特に骨化の部分が比較的大きい時に行う手術です。
これは頚椎を後ろから見たイラストですけれども
脊髄が通っていてここが圧迫されている部分ですが
今の椎弓形成術のように骨を削って
神経の通り道を楽にしてあげます。ゆとりを作ってあげるんですね。
そのあとに非常にゆがんだ首の並びを
いい形に整えてあげて金属の棒ボルトで固定してあげる。
ここで患者さんの骨を移植してあげる方法をとります。
手術にはおおよそ2~3時間というところでしょうか。
これが2~3時間。そして写真もございますね。
手術前手術後です。手術前見て頂きますと
前に非常に首が倒れているのがお分かり頂けると思います。
このカーブですね。こちらに顔がある訳ですね。
…で骨化を伴っています。この患者さんに関しては
後ろ側から後方除圧固定術を行いまして
神経の通り道に非常にゆとりを持たせてあげて
首の並びを矯正してあげて
見て頂けるように首の並びが非常に改善しているのが
お分かり頂けると思います。確かにまっすぐになりましたね。