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前方除圧固定術はどんな手術?

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手術を検討しなければいけない条件はどういう事ですか?
手術をする場合という事でいくつか挙げましたけれども
まず歩けない歩行障害。あるいは排せつ障害。
これは非常に重症化してますから一刻も早い手術が必要になります。
もう一つは日常生活に支障があるような
強い首の痛み腕の痛みの場合も手術を検討する事があります。
どんな手術方法がありましょうか?
手術法には大きく分けてこの3つがあります。
では一つずつ伺いましょう。まず椎間孔拡大術です。
ご説明頂きましょう。
これは先ほどの頚椎の横断面ですけれども
ここの部分に骨棘という棘があります。
これが神経根を圧迫している状況です。
この場合には神経の通り道を広くするという意味で
後ろ側点線でありますけれども点線の部分を削って
後ろ側から骨棘の反対側の部分を取ってあげる事で
神経の通り道を広げてあげて圧迫を和らげる。
これ孔も開いているようですが模型でご説明頂けますか?
こちら模型で後ろ側になるんですが
骨と骨の間から神経根という神経が出ています。
ちょうど出口のところですね。骨のところに
約1cmぐらいの孔を開けて神経の出口を広くしてあげて
楽にしてあげるという方法です。なるほど。では次の手術法です。
前方除圧固定術。こちらはどんな手術でしょうか?
この方法は基本的に脊髄が圧迫されていて
その範囲が非常に限局している場合に広く用いられます。
具体的には首の前方喉の方から切開を加えまして
脊髄を圧迫している部分骨棘や椎間板の部分を取り除きます。
そこの削った空間の部分に患者様の骨盤から採った骨や
人口骨チタン製のインプラントなどを埋め込む手術となります。
ではX線写真を見てみましょう。こちらです。
こちらは手術前です。手術前は
こちらの部分が骨棘形成をしている部分ですけれども
脊髄の圧迫も非常に強く首も湾曲しているのが分かります。
この患者さんに対しては前方除圧固定術を行いまして
前方から椎間板骨棘を取って神経の圧迫を取ってあげて
しかも頚椎の並びを改善してあげて
非常にきれいな並びになっているのが
お分かり頂けるかと思います。確かに手術前のラインと
手術後の首のライン全く違いますね。
きれいに正常な状態に戻ってるという事ですね。
さて最後の手術。
椎弓形成術これはどういうものでしょうか?
椎弓形成術は骨棘が複数できている場合ですね。
脊髄が広範囲にわたって圧迫されている場合に
最も行われる頻度が高い手術の一つです。
これは横断面で実際に脊髄が通っていて
ここに椎間板がありまして椎間板に少し突出があって
骨棘と共に脊髄を圧迫しているイラストになります。
ここですね。圧迫されている訳ですね。
これを後ろ側から進入しまして
脊髄を覆っている椎弓といわれる骨がありますが
ここの部分をこういう方向で切り開いてあげて
神経の通り道脊柱管を広げて
脊髄の圧迫を取ってあげると。
場合によってはこのスペースに
金属あるいは人工骨を固定する場合もございます。