スポンサーリンク

後縦靱帯骨化症や感染性脊椎炎など

スポンサーリンク

では次の病気ご説明頂きましょう。
後縦靱帯骨化症これは
首をちょっと前にした時の方が痛いという事ですね。
この写真横から見ている写真ですけれども
まず後縦靱帯は椎骨という骨の…。
骨が積み木状に重なっています。
この骨をつなぎ止める後ろ側の靱帯です。
これが何かしらの原因で骨に変わってしまうんですね。
ここに白くなっている部分が見えますけれども
これが後縦靱帯骨化症という骨化というところです。
靱帯が骨になってここに通っている脊髄の事を
前方の方から圧迫をするという事になります。
従いまして脊髄が前の方から圧迫する事で
首を前に倒すと症状が出るという病態になります。
骨のように変化したから
このように白く写っているという事なんですよね。
それでは次ですけれども
感染性脊椎炎という病気があります。
これはどういう状態ですか?
一般に細菌が血流に乗って頚椎に運ばれて
そこで細菌が付着をしまして増殖をすると
感染症を引き起こします。
特徴と致しましては最近では高齢の方も多いですし
糖尿病あるいは抵抗力が非常に落ちた方がいらっしゃいます。
そういう方に非常に起こりやすいというのが特徴ですし
体を動かした時に症状が強くなるのは
頚椎椎間板ヘルニア頚椎症ですがこの場合は
安静時にも首や背中に痛みを伴うという事も一つの特徴です。
つまり横たわっている時にも何となく痛いとか
そういう症状もある訳ですよね。
どんな痛みが起きているか
どういう状態の時に起きるかによって
どんなトラブルなのか分かってくるという事なんですね。
更にこんな症状があると注意が必要というチェックポイントが
こちらです。首の痛みに加えて
ボタンが掛けづらい箸が使いにくい
文字を書きにくいなど指先が動かしづらい
階段を下りる時に脚がガクガクするつまずきやすい
そして手や腕が痛んだりビリビリするといった症状です。
こうした症状と首のトラブルはどういう関係があるんですか?
首の痛み以外にも手あるいは腕脚に症状がある場合は
神経の圧迫症状が強く疑われるので注意が必要です。
特に脊髄は呼吸排せつをコントロールする信号を
伝える役割がありますから脊髄に障害を受けますと
手足がしびれる歩きにくい
排せつ障害といった症状が出現します。
従いましてこのような症状がある方は
早めに整形外科を受診される事をお勧め致します。
しかしこういう事と首が関係あるとはね。
しかしこんな症状までは出ていないんだけれども
何か首に問題が起きていないか
自分でチェックできる方法はありますか?いいご質問ですね。
これは我々も診察の時にするんですけれども
ご自分の手を出して頂いて上でも下でも結構ですが
そこで10秒間数えて頂いてその間に
しっかりグーパーグーパーをやって頂きます。
正常な方はこれが10秒間に20回以上できます。
これが10回未満の場合は脊髄あるいは神経根
何か異常があるという事が示唆される訳です。
もどかしくて早くできない場合はちょっと考えた方がいいですね。