パンパン型の高血圧の治療

まずBさんの治療です。薬をのんでいましたね。
一般的によく処方されるカルシウム拮抗薬とARBという薬をのんでいましたが、血圧は十分に下がっていないという事でした。
高血圧ではこのBさんのようにカルシウム拮抗薬とARB、またはそれとほぼ同じ作用がありますACE阻害薬。
これらのお薬が最初に処方される事が非常に多いです。
特にARBまたはACE阻害薬は腎臓を守る効果もあるんですね。
そういう意味でもよく使われるんですね。
ですがこのBさんのように塩分によって血液の量が増えるパンパン型の高血圧では更に利尿薬という塩分を尿にして排泄しやすくするお薬を併用するという事も極めて大切な事です。
この利尿薬によっておしっこをいわば十分に出す事によって血圧を下げていこうという事です。

大事なのは塩分の制限

Bさんは塩辛いものが好きという事ですから、やはり薬以上に大事なのは塩分の制限なんですね。
特に1日6g未満を目標に減塩する事が非常に大事です。
塩分を減らす事で血圧が下がりやすくなるとともにまた腎臓の負担が減って腎臓を守る事にもつながるんですね。
やはり塩分、留意しなきゃいけませんね。

塩分を多くとっても血圧が上がらない人は減塩しなくていい?

そうとばかりもなかなか言えないんですね。
まだ動物実験の段階なんですが実際に塩分のとり過ぎが続いた結果、遺伝子の働きが変化して塩分で血圧が上がりやすくなるという最近の報告もあるんですね。
従って現在正常だからといって塩分の多い食事をとり続けるのは好ましいとは言えません。
私は大丈夫だと思って油断はしない方がいいという事ですね。
長く続きますからね。

生活習慣でほかに注意する事は?

大事なのはやはり肥満。
肥満になりますと血圧に関係するアンジオテンシンや血糖に関係するインスリンというホルモンが増えますが、これらは実は塩分をため込みやすくする働きがありますね。
ですから肥満を防止し適正な体重を維持する事がやはり重要です。
また適度な運動も体にいいですね。
塩分が体の外に出やすくするのを助ける働きもあるんですね。

血圧はどこまで下げれば良い?

一般に65歳以上の高齢者ですと血圧の目標が140/90未満という事で若い人や中年の人よりは少し高めでもよいという事が最近いわれているんですね。
ここでやはり問題になってきますのが腎臓の働きが少し低下ぎみという事でもし慢性腎臓病と診断されますと実は血圧の目標は130/80未満にしなきゃいけないんですね。
更にもし尿検査でたんぱくが下りているという事であるとより厳しくする必要が出てくるんです。

パンパン型の高血圧 塩分との関係のポイントは?

まず腎臓。これが血圧を調節する大切な臓器です。
腎臓を守るためにも特にパンパン型のタイプの人は減塩を心掛け血圧を下げる努力をして頂きたいと思います。
そしてもし薬を長くのんでおられても血圧が十分下がっていない。
そういう場合もございますのでその場合は薬が実際に合ってるかどうかという事を主治医の先生とよく相談して頂くという事も大事かと思います。