肥満の人は2つのタイプがミックスするというのはなぜ?

肥満という状態は常にたくさんものを食べている訳ですね。
いつも腸管が動いている訳ですね。
そしてたくさん有り余ったカロリーというのが、おなかなどの脂肪細胞へため込まれているという状態です。
こういった状態がよくないという事で、これを防ごうと致しまして我々の体の中の防御機構である交感神経というものが、我々の意思とは無関係に活発化してきます。
そうして腸管に働きかけまして、これ以上たくさん食べて消化しないようにする。
あるいはたまったエネルギー脂肪分というものを燃やそう。
そういう働きをする訳です。
その時にノルアドレナリンというものがたくさん分泌される訳ですが、いわば副作用的に血管に作用致しまして血管を収縮するギューっと型の高血圧をつくってしまいます。

レニンも血管を収縮させる

交感神経は腎臓に働いてレニンという物質をたくさん作りますので、これも血管を収縮させる方に働いてしまう。
更に実際に交感神経が活性化致しますと腎臓に作用致します。
腎臓は何か体に悪い事が起こったんじゃないかと勘違いしてしまう訳ですね。
そして我々の体にとって非常に重要な塩分というものを体から逃がさないようにしようとする。
ですから血液量が増えてパンパン型の要素も出てくる。
ですから肥満というのはギューっと型パンパン型、両方のタイプを持った高血圧になってしまうという事です。

メタボリックドミノ

収縮している血管のところにどんどん血液が増えてくる。
これは大変な事ですね。
ですから治療というのは非常に難しくなってまいりますし、しかもその影響はただ単に高血圧という事だけでなくて心筋梗塞や脳卒中といったような病気にもつながってまいります。
私はこのメタボリックドミノという考え方を示しておりますが、これはちょうどドミノ倒しの最初の駒にあたるのが肥満でございまして、これが倒れる事によりましていろんな病気のドミノがどんどん連鎖的に倒れていくという病態ですね。
肥満が起こってまいりますとやはり血圧が上がるというのは非常に早い段階で起こってまいります。
そしてそのあとに食後の高血糖や脂質異常症も同時に起こってまいりますのでこういった状態というのがいわゆるメタボリックシンドロームという状況です。