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変形性股関節症を起こしやすいタイプ

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それに対して二次性はもともと変形性股関節症を、起こしやすい原因があるタイプです。
原因としては、骨盤と大たい骨の接合部分の形に異常がある臼蓋形成不全や、けがによる骨の変形などがあります。
臼蓋形成不全では加齢とともに負荷が積み重なって、変形性股関節症が発症しやすくなります。
現在は指導をしているために減少はしていますが、乳幼児期に間違った脚の位置でのおむつや抱き方で、脱臼を起こしたりする育児習慣などの原因も挙げられます。
赤ちゃんの時のですよね。
脱臼を治療したあとに臼蓋形成不全が残る事もあります。
では二次性の臼蓋形成不全について、もう少し詳しくご説明頂きましょう。
臼蓋形成不全は大たい骨を、骨盤の骨が十分に覆っていない状態で、左側が正常な方の模式図です。
正常な方では大たい骨の頭のてっぺんに、臼蓋の骨がかぶっていて加重する面積が広いのですが、臼蓋形成不全では骨の張り出しが弱いために、加重の面積が小さくなります。
この部分が十分に覆われていないと考えればいいですね。
骨頭中心と臼蓋の円を結ぶ角度は、正常な方が30度前後あるのに対して、臼蓋形成不全の方は20度以下。
10度以下の方もいれば0度未満の方もいらっしゃいます。
こういう状態ですと異常を起こしやすくなるんですね。
関節軟骨がすり減りやすくなります。
さて変形性股関節症症状が進行していくという事ですが、どういう進行を見せるのか久田さんからです。
この病気は股関節の変形の程度によって、4つの段階に分けられます。
まず最初は前期といって発症する前の段階です。
痛みなどの症状はほとんどありません。
股関節には臼蓋形成不全が見られます。
こうした異常がもともとある場合は、まだ症状がない前期から、股関節に負担をかけないようにする事が大切なんです。
第2段階の初期になりますと痛みが出始めます。
具体的には…、凹凸が生じています。
更に症状が進みますと今度は進行期となります。
更に進みますと末期の段階ですね。
関節軟骨がほぼ無くなって、骨と骨とが接している状態になっています。
こうした症状のそれぞれの段階、どういうふうに診断をつけていかれるんですか?
主な診察は…、問診では激しいスポーツの経験重い物を持つ仕事をしているか、家族や親類に同様の病気をした人がいるかなど、症状のほかに日常生活なども伺います。
視診・触診どういう事をされるんでしょうか?
例えばあおむけに寝て頂いているイラストですけれども、基本的には関節をひねったり開いたりした時の、痛みの有無を診ます。
変形性股関節症の場合はこのように曲げて、外側に開いて外側にひねるという動きにより、痛みが誘発されやすいからです。