具体的には胃潰瘍をつくったり腎臓を悪くしたり心臓を悪くしたりという事で、慢性痛で悩んでいる方がこれを長期間のむというのはあまりお勧めできません。
そこで最近使えるようになった薬をご紹介致します。

解熱鎮痛薬とありますけれども、アセトアミノフェンという薬ですね。
こちらは従来子どもの熱冷ましぐらいに使われていた薬なんですが、随分昔から欧米では膝の痛みに対しては第1選択薬なんです。
けれども日本では欧米で使われていた量の半分以下の量しか使えなかったんです。
ですから子どもの熱冷ましぐらいにしか使えていなかったんですが、一昨年から欧米と同じ量を使えるようになって、痛みを和らげる作用が期待できます。
もう一つの特徴は、他の消炎鎮痛薬で見られるような重篤な副作用が少ない。胃腸障害などが少ない。ですから比較的安全に安心して使えるということですね。とっても朗報です。

さあ膝の痛みが長引いてるというのはどういう仕組みなんですかね?
ホントに頑固な痛みでとても困っている痛み。
その痛みの背景には実は膝局部だけでなくて、神経にもどうも変化が起こっているという事が分かっています。
何らかの原因で膝に痛みのもとが発生しますと、神経は痛みの刺激を脳に伝える訳です。
これで脳が「痛い」と感じる訳ですね。
この状態がず~っと慢性化して痛みの刺激が続いてしまいますと、実はこの神経というのは性質が変化してしまいます。
すなわち過敏な状態になってしまうんですね。
こういう状態が続いてしまいますと、通常は鳥の羽根で触るぐらいの刺激は痛みとしては感じない訳なんですけども、神経過敏になってしまうとそれを痛いと感じてしまう。
こういう病態が難治性の膝の痛みの中には隠れているという事があります。

こういう長引く痛みに対する薬というのはあるんですか?
最近そういう神経をターゲットにした薬というのも
いくつか使えるようになっています。
ホントにこれは難治性の痛みに使う薬なんですけども
「長引く痛みに」って書いていますけれども
一つは一昨年から使えるようになりました
抗てんかん薬という薬ですね。
これは神経に傷が入ったような痛み
手術のあとの痛みで時々あるんですけれども
神経に傷が入ったような痛みに対しては
神経の興奮を抑制する痛みを和らげる効果があります。
更にこの抗うつ薬ですね。
通常はうつ病に処方する薬なんですけれども
うつ病で使う用量よりもずっと少ない用量で
痛みを和らげる神経過敏を和らげる作用があります。
更にはどんな方法をしても全然痛みがとれないという場合には
最近ではこちら最後にありますオピオイドというのがあります。
これは一部医療用麻薬
麻薬というのも含まれる訳なんですけれども
こういう薬従来はがんの痛みに使われていたんですね。
ところががん以外の痛みでもホントに難治性の痛みの場合には
オピオイドというのが使えるようになりました。
オピオイドの中には麻薬に分類されない
比較的副作用が少ない薬もございます。
じゃあそんな依存する心配はないんですか?
少ないと思います。
じゃあ望みを捨てずにいろんなものを試してみる…。
そうですね。ご自身の体に合った薬が見つかるかもしれません。
これは整形外科で処方して頂けるものなんですか?
基本的に整形外科で処方できますけれども
比較的新しく登場した薬が多いものですから
どうしても掛かりつけ医で対応できない場合は
痛みの専門家に相談するのも一つの手だと思いますね。
ここまで負の連鎖を断ち切る3本のメス
運動ダイエット薬についてお伝えしていきましたが
池内さんこの負の連鎖を断ち切る事ができると
どんな変化があるんですか?
負の連鎖が無くなりますと実は反対の
正の連鎖というものが起こります。
膝は安定化して痛みは減ります。
もっと動けるようになります。そうしますと
体重は更に減って筋力もつくと。
どんどんこういった正の連鎖が起こって
どんどん動けるようになると。
最終的に痛みが随分減って丈夫な足腰をつくれる。
いつまでも元気に歩ける。
健康長寿につながるという事でございます。