それからきれいな空気を吸わないと…
汚い空気を吸うとやっぱり汚れちゃうんですね。
ですからお部屋の換気掃除。
こういったものをまめにやって頂きます。
それともう一つ温度と湿気の変化に弱いんですね。
ですから適切な温度と湿気
具体的に言うと20~25度湿度で言うと50~60%ぐらい。
これぐらいの湿度を保って頂くように
患者さんにお話ししています。これが自宅のケアですね。
鼻に優しい生活を続けるという事ですね。
耳鼻科への通院は手術後はどういう事になりますか?
通院して頂いて外来で僕らがやる仕事というのは
非好酸球性の副鼻腔炎あるいは難治性の好酸球性副鼻腔炎
両方とも共通して
さっき言った術後のかさぶたとか分泌物とかあるいは血液を
自宅で鼻うがいで流せればいいんですが
どうしても確実に流す事ができない場合があるので
その場合は病院に来て頂いて僕らがこれを流します。
それと内服療法ですね。お薬使いますね。
好酸球性の患者さんであればアレルギー体質が背景にありますので
こういった抗アレルギー薬をのんで頂きます。
それとステロイドホルモンという薬を
点鼻薬鼻のスプレーという形で使って頂きます。
こういう内服療法あるいは局所の治療が
非常に大事になります。
治療期間を拝見しますと
こちらは2~3か月。そうかなと思いますが
好酸球性の場合随分長くかかるイメージですね。
6か月~数年というのはかなり長い数ですが
体質が関与しますのでじっくりと通院して頂く形になります。
ここまで鼻ポリープについて伺ってきたんですが
鼻の中に悪性のものが出来る事はないんでしょうか?
実はあるんですね。
ご覧になって頂ければ分かると思います。
画面の左側がいわゆる鼻のポリープ。
先ほど出たように表面がツルッとしてて
風船みたいな形ですね。触るとブヨブヨしてます。
こちら側の写真ががんですね。
ポリープと比べて表面が凸凹していて
血の気が多い。赤くなってますね。
これががんなんですね。
ですから同じような鼻のポリープであっても
ほとんどは炎症ですけどごくまれですが
こういう悪性腫瘍という可能性もあるという事ですね。
注意すべき症状はどういう事ですか?
どちらも鼻の中を塞いでしまいますので
鼻づまりという症状がありますね。
ただし悪性腫瘍に典型的な症状といいますと
鼻水が出るんですがその鼻水に血が混ざるんですね。
それも大量の血じゃなくて何か鼻水に血がにじんでるとか
少し混ざった鼻血。
それとほっぺたが腫れるとか目が腫れるとか
顔の痛み腫れですね。
これが非常に強い場合は悪性腫瘍を考える事が必要です。
鼻のポリープの治療は手術をするという事を伺いましたが
その後のケアも長くかかりそうですから
根気よい治療が必要ですよね。そういう事ですね。
一生懸命通って頂きたいと思います。