それから副鼻腔の粘膜が腫れてしまう事が
大体合併してますのでそういったものも同時に手術。
これが鼻のポリープの手術という形になります。
この手術に要する時間はどれぐらいですか?
器官によって違うと思いますが
通常は両側で2~3時間だと思います。
2~3時間?結構大がかりな手術という印象ですね。
実は鼻のポリープを取るだけであれば
ものの10~15分で終わるんですが
通常はこういった副鼻腔炎の治療も同時に行いますので
2~3時間という時間をかけて行うという事です。
手術が終わりました。
そのあとの入院期間はどれぐらいになりますか?
通常は大体1週間ぐらいだと思います。
ここで鼻ポリープがどのように切除されるのか
その様子をご覧頂きます。少しびっくりするかもしれませんが
ご覧になって下さい。
こちらは
内視鏡の先端についている小さなカメラで映した映像です。
円に囲まれた白いものが鼻ポリープです。
これをいくつかの器具を使って少しずつ切除していきます。
切除した鼻ポリープはつまんで取り出します。
このくらい大きいものなんですね。
今のポリープだと直径が大体2~3cmだと思うんですね。
今の症例は実はお子さんなんですが
もちろん大人にもああいう病気はできますので…
まあ今ご覧になったとおりですね。
中であんな大きなものを引き出されたら
大きさが分かりますよね。
鼻ポリープを伴っていない慢性副鼻腔炎の場合も
手術をしなければいけないケースはありますか?
一般的には鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎が
手術の対象になる事が多いんですが
もちろん鼻のポリープのない慢性副鼻腔炎で
ポリープがないのにもかかわらず膿がたくさんたまってるとか
腫れがあまりにも強いために重症である場合は
手術をお勧めします。
この手術に踏み切れば慢性副鼻腔炎というのは
もう完治が見込めると思っていいですか?
病気ですのでもちろん再発の可能性もありますが
通常は手術をちゃんと受ければ
先ほど示したような鼻づまりとかにおいが分かんないとか
大体はよくなります。かなりよくなるんですね。
ただ完治であるとすると
手術が終わったあとの術後加療が非常に重要になります。
術後に?術後の加療なんですが
まず自宅で行う術後加療が非常に大事なんですね。
つまり手術をした直後の鼻の中は
まだ抵抗力があまりないんですね。
非常に未熟な状態ですから
その中に例えばかぜの菌が入ると感染してしまいます。
ですから常に鼻の中をやや温かい塩水生理食塩水で
よくゆすいでもらっています。鼻うがいですね。
鼻ポリープの手術
