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うつ病の場合、回復期に自殺が起こりやすい

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逆に言うと自殺された方を詳しく調べますと、生前にこういう病気を抱えていた方がほとんど…。
そういう方が多いという事も分かっているんです。
という事は精神疾患に至る要素として、失業とか病気とかこの辺にアプローチするという事も、いい事ではないでしょうかね。
精神疾患というものの早期発見治療も大事ですけど、でもこういうものに対するアプローチをしっかりして、自殺を防ぐという事も大事になります。
ありがとうございます。
死にたいという気持ちつらいと思うんですけども、実際にご相談がたくさん寄せられていますので、先生にはお座り頂きましてご相談にいきましょう。
匿名希望の男性から家族の自殺を心配する質問です。
「父が何年もうつ病を患っています。
最近は薬の量も減っていますし、会話からも状態が安定しています。
しかしうつ病の場合、回復期に自殺が起こりやすいと聞いた事があるのですが、どうなのでしょうか?
河西さんそういう事あるんでしょうか?
ご心配のようにそういう回復期の自殺というのは、少なからずあります。
どこにでもあるんでしょうけど特に回復期というのは、どういう事なんですか?
うつ病の期間を通して危険性はある訳ですが、うつ病がホントに重症化して重度の時というのは、体も動かせないぐらいホントにぐったりしてしまうので、自殺は実はあんまり起こらないんですが、病気が急速に悪化していく過程や回復していく過程というのは、自殺が生じる事があります。
そういう回復期というのはよくなっていく過程の中で、現実と直面化しやすくなって、そこですごく不安が強くなったりという事があるので、自殺が生じやすくなりますね。
病気の症状が残っている一方で、現実との直面でまた苦しむと。
はい。
周りは気を付けてあげないといけないですね。
はい。
分かりました。
次のご相談にいきましょうか。
はい。
神奈川県34歳の女性からです。
「うつ病で通院4年目となりました。
自殺未遂を幾度かして警察に保護された事もあります。
家族にこれ以上迷惑はかけられない、という思いはあります。
自殺が残された家族に、与える影響について教えて下さい」。
これはご専門の河西さんいかがでしょうか。
うつ病の症状の中で「申し訳ない」という、自分を責める気持ちとかいろんな気持ちの中で、自分が死んでしまった方がいいのではないかとか思われて、そうされる方もいらっしゃいますけども、もちろん家族はそういう事は望んでいませんし、自殺で残されたご遺族の悲しみというのは、ホントにばく大なものでそういう悲しみは、ずっと消える事がないという事です。
そういう家族の事もございますが、このご相談を聞いて思いますのは、家族のためという事もありますが、どうかこの方もご自身のために、どうか自殺なさらないようにと思いました。