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胆嚢ポリープの腹腔鏡手術

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胆嚢癌かもしれない場合の治療

がんが否定できない場合には胆嚢摘出術といって、胆嚢を丸ごと取り出すという手術を行います。
がんかもしれないだけで全てを取ってしまうというのは、良性の可能性もあるという事ですので、不安に思われる方もいらっしゃると思うんですが、ただ胆嚢がんは初期には症状がありませんので、気が付いた時にはかなり進行しているという事が少なくありません。
胆嚢の周りには肝臓とか十二指腸、すい臓という臓器もありますので、進行がんの手術では胆嚢だけでなくて、このような周りの臓器をまとめて取る手術が必要になる事もあります。
一方、がんかどうか分からない段階で手術をすれば、胆嚢あるいは少し周りだけ取る手術で治療が完結する事もありますので、そういった意味で手術をお勧めしています。
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手術以外の治療法はないのか?

残念ながら薬でがんを完全に無くす事はなかなか難しいですし、手術できる胆嚢がんに放射線治療の適応はありません。
確かに手術は不安だと思いますけど、がんを疑う以上は胆嚢を全部取る事が一番確実でしかも安全な方法であるという事を十分理解して、納得して手術を受けて頂きたいと思います。

胆嚢は取ってしまっても大丈夫なのか?

胆嚢がなくても胆汁は肝臓で作られて、胆管というのを通って腸に流れていきますから、胆嚢がないと濃い胆汁が作れなくなる分、油っこい食事をした時に下痢をしやすくなると理論上はいわれますけれども、実際に胆嚢を取ったあとにそのような症状を訴える患者さんは非常に少ないのが現実です。

開腹手術と腹腔鏡手術

胆嚢を取る方法には、お腹を大きく開けて胆嚢を取る開腹手術と、腹腔鏡手術という2つの方法があります。
腹腔鏡手術はお腹にいくつか孔を開けまして、その孔から筒状のカメラを入れて、更に他の孔からはいろいろな手術機械を出し入れして、手術をやっている場面はみんなテレビモニターで見ながら胆嚢を取るという手術です。
切除した胆嚢は初めに開けた孔のところから外に取り出します。
お腹を大きく開けない手術という事です。

開腹手術と腹腔鏡手術はどのように決まるのか?

これは施設の得意、不得意がありますから一概にはなかなか言えませんが、がんがかなり疑わしいという場合には、直接目で見て手で触って診断できる開腹手術の方が優れているといえます。
胆嚢に孔が開いて、がん細胞がおなかの中に散らばってしまったりする事を防ぐ事ができますし、もしも予想外にがんが進行していた場合にもいろんな手術に対応しやすいからです。
一方「がんかもしれないので念のために取っておきましょう」という程度であれば、体への負担が少ない腹腔鏡手術の方が適しているのではないでしょうか。