この正常圧水頭症という病気は70~80代の高齢者に多く
歩く機能の低下
またもの忘れなど認知障害も出る病気なんですね。
では患者の方の様子をご覧下さい。
こちらは正常圧水頭症の方が歩いている様子です。
少しバランスを崩して危ないですね。ちょっと歩きにくそうですよね。
では今度は同じ方が手術をして間もない様子です。
先ほどと比べて随分スムーズに歩けるようになりました。
そうなんですね。多くの場合この歩行機能だけでなく
認知機能もこのように手術で改善するんです。
手術する事で随分症状もよくなるんですね。
ただ歩きにくいもの忘れといった症状は
高齢の方にはよくある事なので
特に病気の初期の頃は「年のせいかな」などと思って
この病気を見逃してしまう事もあるんですね。
そこできょうは病気の特徴となる症状
また発見のポイントなどをお伝えしていきます。

そもそも正常圧水頭症というのはどんな病気なのでしょうか?
正式には特発性正常圧水頭症と呼びます。
これは原因は明らかではないのですが
頭の中の髄液これは水と見ていいですが
髄液が異常に多くたまって起こる病気と考えられています。
この図でいうとこちらの脳室
ここに髄液が多くたまっています。
それに対してこれは正常圧水頭症の方ですが
ご覧のように髄液がたくさんたまって
脳室が膨らんでいる。大きくなっているのが分かります。
それ以外のところにも髄液が多くたまるという形になります。
脳室に髄液が多くたまってしまうと
どんな事が起こるのでしょうか?
髄液がたまってもすぐに症状が出る訳ではありません。
しかし少しずつ脳の機能が落ちてくる。
それによってここにあるような…
こういった症状が出てまいります。
これらはいずれもご高齢の方にはよく見られる症状だと思います。
そうですね。従って診断が非常に難しいのですが
しかし正常圧水頭症の症状の特徴というものがありますので
そういう特徴を知って頂けたらと思っております。
ではその症状の特徴を見ていきましょう。
久田さんお願いします。はい。
まずは歩行障害からです。こちらご覧下さい。
この歩行障害は患者のおよそ90%に現れる症状です。
また転倒などがあります。
その小刻みすり足の特徴を図で見てみましょう。
まず通常ですと歩幅ご覧のようになっています。
これが正常圧水頭症の方は
非常に歩幅が狭くなっているという事があります。
そして左右の足の幅ですが
正常の方に比べて正常圧水頭症の方は
広くなっているという事があるんですね。
またすり足で歩くために
ちょっとした段差などにつまずき
転びやすくなるという事なんです。
やはり転倒あるいは骨折という事は
寝たきりという状態にもつながりますので
非常に危険だと考えます。
それから立つのに時間がかかる
方向転換しづらいなどの特徴もあります。