しなやかな筋肉が重要

年齢とともに筋力やバランス能力が衰える事で、寝たきりや要介護のリスクが高まる事をロコモティブシンドローム、略してロコモといっているんですね。
筋肉というと鍛えるというか力を増すイメージがありますが、しなやかなというのはどういう事なんでしょう?
筋肉は実は強いだけではなくて、しなやかでなくてはいけないんですね。
それはどういう事なんでしょうか?

筋肉は年を取ると落ちていく

一般的に筋肉っていうのは年を取ると落ちていくので、強くしなければいけないという印象があります。
年を取っていくとどんどん筋力が落ちていって、70歳ぐらいになると二十歳の頃の50%半分ぐらいまで落ちますね。
ところが実は柔軟性、しなやかさ、軟らかさも、70歳になると二十歳の頃に比べて30%ぐらい落ちてしまうと分かっています。
なのでこの両方を落ちないようにしていく事が大事ですね。

筋肉は落ちる一方。落とさないためには

そのためには一般的に筋力トレーニングをやりましょうとよくいわれています。
しかし筋トレをやるだけではなくて、しなやかさを高めるためにはストレッチをやらなければいけません。
ストレッチと聞きますと準備運動的にちょっと筋を伸ばしておいた方がいいよ、くらいのイメージかもしれませんが、ストレッチは非常に大事です。
筋トレは筋肉を縮めて力を出して鍛えていきます。
ストレッチングは縮めるのとは逆に伸ばしていきます。
縮める刺激と伸ばす刺激が相互に筋肉に働きますので、その相互作用でより筋肉を鍛える事ができる。
しなやかにする事ができるという事ですね。

コラーゲンがしなやかさのもと

コラーゲンというのが、しなやかさのもとになっているタンパク質ですね。
年を取っていくと、このコラーゲンに糖がどんどんひっついていき、しなやかさとか軟らかさが失われていってしまいます。
この筋肉を伸ばして、ストレッチをしますね。
すると繊維芽細胞という細胞が活性化をして、糖化した糖がひっついたコラーゲンを壊して、そして新しいコラーゲンを作り直してくれます。
このようにしなやかな筋肉がストレッチングによってよみがえってくるという事が、最近分かってきました。
新しく出来上がったこうしたコラーゲン組織は、非常にしなやかなものになると考えればいいんです。
これはすばらしいですね。