ロコモティブシンドロームの例

Aさん78歳 30年以上腰痛に悩まされていました。
買い物に出ても少し歩くと足のしびれがひどくなって、途中で休みながらでないと歩く事ができません。
一方、Aさんのご主人Bさん81歳 これまで特に腰や膝に痛みなどの症状はありませんでした。
でも最近ふらついたりつまずいたりする事が多くなったんです。
これを見ますとAさんの場合はしびれや痛みが出てますから、何かどこか腰とか病気があるかもしれないと思いますがBさんどうでしょう?
お年が81歳ですから、つまずいたりするぐらいはまあ普通かなと思いますけどね。
でも実はAさんもBさんも2人とも将来寝たきりや介護につながるリスクが大きい状態なんですね。
AさんはもちろんBさんもです。
この2人のような状態をロコモティブシンドロームというんです。
いつまでも自分の足で動き、そして日常生活を送り続けていくためには、Aさんはもちろんの事、Bさんも対策をとる事が必要なんです。

ロコモティブシンドローム、略してロコモ

先ほどの例はAさんBさんご夫婦でいらっしゃいますがお二人共に問題があるという事なんですね。
痛みやしびれが出ているAさんはもちろんですが、つまずきやすくなっているBさんの方にも問題があると思います。
日本整形外科学会ではこういった2人の状態をロコモティブシンドローム、略してロコモと名付けてそれに早く気付く事、それからそれに対する適切な対応を早くとる事を呼びかけています。
中高年はメタボ、メタボという言葉よく聞くんですが、今度はロコモという言葉ですね。

ロコモティブシンドロームとはどういう状態?

ロコモティブシンドロームを日本語で言うとしますと運動器症候群といいます。
運動器というのはこういう歩くために必要な骨筋肉関節です。
こういうものを総称して運動器といいます。
こういうものが全て上手に連係して働いて、人間は初めて上手に歩く事ができる訳です。
連係がとられてる訳ですね。
これがこういう連係が駄目になったり、一つを悪くしたりこういう事で全体として運動器がうまく働かなくなる。
そしてそのために痛みやふらつきなどが出て、そのために転倒してしまう。
転倒してしまうと骨折が起こります。
そういう事が繰り返されると、歩きにくくなる。
最終的には要介護になったり、寝たきりになったりする。
こういう事になる訳です。
こういうリスクの高まった状態全部を含めてロコモティブシンドロームと呼ぼうという事なんです。