スポンサーリンク

乳がんの5つのタイプ それぞれの治療

スポンサーリンク

「乳がん」
AさんからEさんまで5人とも50代前半で乳がんが見つかり
転移をしていなかったためまず手術を行ったんですね。
そして5人とも手術後に
がんの再発を防ぐための薬による治療が必要だったのです。
その内容はこちらをご覧下さい。
例えば…
5人とも違う治療だったんです。
違いますね。こんなにさまざまなんですね。
しかもこれ全てが乳がんの標準治療なんですね。
乳がんには5つのタイプがあり再発を防ぐために
それぞれに合った薬の治療が行われます。
そこできょうのテーマはこちら。
乳がんのタイプに合った薬物治療。どういう事なんでしょうね。

今5人の女性を見ました。
同じ年代で同じ乳がんの5人の女性。
再発を防ぐための治療随分違いましたね。
一昔前まではこれらの乳がんの患者さん
実は皆さん同じような治療が行われておりました。
しかし今ではがんのタイプによって
抗がん剤ホルモン剤分子標的治療薬それぞれを使い分ける
個別化治療というのが大変大切になってきました。
そもそも5人の方とも
手術でがんはきれいに取ったという前提ですが
そのあと更にお薬の治療が必要になってくると。はい。
手術放射線というのは
あくまで局所のがんを取り除くあるいはコントロールする治療です。
この場合に非浸潤がんという
乳管の中にがんがとどまっている場合には
これらの治療だけでほかの薬物療法は必要ない訳ですが
これが乳管の外に出てきたような浸潤がんというタイプになると
この場合には目に見えないがんの細胞が
血管リンパを伝わってどこかに散らばっている可能性があります。
ですから目に見えないがんの細胞を制御するために
全身に効くお薬の治療が有効になる訳です。
全身に広がったかもしれない
微細ながん細胞をたたくという事なんですね。
ではどんな薬を使うのか
先ほどのケースもう一度見てみましょう。
組み合わせは違いますが皆さん
ホルモン剤分子標的治療薬抗がん剤この3種類の薬を使っています。
ではそれぞれ見てみましょう。
まずホルモン剤ですが
女性ホルモンの働きを抑えるので
女性ホルモンによって増殖するタイプに効きます。
そして分子標的治療薬は
HER2タンパクの働きを抑えるので
HER2タンパクを使って増殖するタイプに効くんです。
抗がん剤は活発に増殖する細胞を抑えるため広く使われます。