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脳腫瘍の情報誘導手術が注目されている

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大ざっぱに考えて良性のものだったら、手術はしなくていいだろうと考えればいいですか?
そういう訳にもいきません。
脳は骨に囲まれていますので、非常に大きくなってきた場合症状が出たり、ひどい場合は命に関わる圧迫を及ぼす事があるので、手術をお勧めしています。
脳腫瘍の手術といいますと脳を開けての手術ですから、大変難しい手術だろうなという印象があるんですけれども、難しい点留意すべき点はどんな点なんでしょうか?
確かにどの脳腫瘍の手術も難しいのは確かなんですね。
ただ良性の髄膜腫であると、腫瘍と正常脳との間が割とはっきりしてますので、摘出する目標が立てやすいという事になります。
ところが染み出したタイプの悪性の神経こう腫、グリオーマだとするとなかなか境界がはっきりしないので、目標が立てにくく難しくなります。
ではこのように手術で取りましても、このイメージ周りにまだ残ってるかもしれないという。
ですから症状を出すのが怖いために取ると、こういった形で残ってしまって再発のリスクが増えると。
例えば染み出した部分まで取ろうとすると、重要な神経があると重い後遺症になってしまうという事なので、患者さんも医師も意志決定が難しい部分があります。
境目がはっきりしないだけに、どの範囲を取ればいいか大変難しいですね。
その手術ですけれども大変進歩しているという事ですが、最先端ではどんな手術が行われているんですか?
最近脳腫瘍手術で注目されているのは、情報誘導手術と呼ばれるもので我々が提唱しているものです。
内容はどういう事でしょう?
手術中にMRIを撮って腫瘍の場所を特定したり、ちゃんと手術で取れているかを確認する術中MRI。
あとは手術中にちょっと取って実際に腫瘍であるか、正常までいってしまったのかその辺を確認する術中病理検査。
これらは手術の最中にやるという事ですね。
普通は病理検査やMRIは日数が後になったり、別の場所であったりという事ですが同時にやる。
そしてもう一つの特徴これは何ですか?
患者さん局所麻酔の状態で起きたままお話ししながら、手足を動かした状態で手術をする覚醒下手術というものもあります。
意識があるという事は会話もできる?
そうですね。
実際にお話しなさる。
どんな事を話されるんですか?
例えば趣味を聞いたり、患者さんが答えやすいものを行ったり、電気で刺激してその時に絵を見せて、「ねこ」と答えてもらったりそういった検査をしながら、脳の機能があるかどうかを確認しています。
刺激を与えてちゃんと答えられるかを確かめながら、手術を行っていくという事ですね。
ではそんな手術中の患者の方とのやり取りですが、実際の音声がありますのでお聴き頂きましょう。
ちゃんとお答えになってますね。
ですから今刺激している部分には、重要な脳の機能がないという事が分かります。
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