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ノロウイルスは何度も感染する

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更にノロウイルスは多数の遺伝子型がありますので、一度かかっても何度も感染するおそれがあるので注意が必要です。
何度も感染する。
「治ったからもう大丈夫だろう」と、思ってはいけない訳ですね。
油断できませんね。
それではこのノロウイルスですがどういう経路で感染するのかを、教えて頂けますか?
2つの感染経路があります。
まず飲食物の方をご説明頂きましょう。
よく言われるのはかきなどの二枚貝によるノロウイルス食中毒です。
かき自体による食中毒は減少傾向にあるのですが、それでもこの時期になると生で食べる機会が増え、また不十分な加熱調理によってウイルスが死なずに、感染してしまう事もあります。
ノロウイルスは熱に弱いんですか?
食品は十分な加熱をする事でノロウイルス食中毒は防げますが、注意すべきなのは次の人から人に感染するという事です。
人から人へこれはどういう事でしょうか?
感染者の便や吐物に触れた手を介して経口感染をします。
また吐いて飛び散ったものを吸い込んで感染する飛まつ感染。
吐いたものが飛び散るケースがある訳ですよね。
それから処理し損ねた吐物などが乾燥して、ウイルスが容易に空中を漂って、それを吸い込んで感染する空気感染があります。
空気感染もあるという事は、かなり広い範囲で危険があるという事ですよね。
それでは人から人への感染に特に注意という話が出ましたが、先ほどのAさんの一家では、どのように感染が広がったのかという事を、久田さんの方からご説明しましょう。
Aさん一家の場合このような事が考えられます。
子どもがまだ小さいので便の処理は家族がしています。
症状が治まってからもウイルスは便に排せつされますので、それに触れたり手洗いが不十分だったりすると、手から食器などあらゆるところにウイルスがついてしまって、最終的に口に運んでしまったという可能性があります。
また感染した赤ちゃんが吐いたもの、飛び散りますので全部をきれいにしきれずに、残ってしまいますとそれがやがて乾燥して、ほこりと一緒に舞い上がって、それを吸って感染したという事も考えられます。
こうして家庭の中で感染患者が出ますと対応難しいですね。
感染者の便や吐物を適切に行わないと、感染を広げてしまう可能性がある訳です。
そういう事を十分に覚えておいて気を付けなければいけませんね。
それでは感染しますと症状はどんなものが出るのでしょうか?
そして注意が必要なのは?
乳幼児はノロウイルスがきっかけで、脱水症状を起こして症状が長引く事もあります。
また高齢者は誤嚥性の肺炎や吐いたものを気道に詰まらせ、窒息して亡くなる事もあるので非常に危険です。
さてノロウイルスに感染してしまった場合ですが、どんな対応治療になるんでしょうか?
症状が軽い場合医療機関を受診して頂く事になるんですが、その時にはノロウイルスを直接殺す抗ウイルス薬はありませんので、対症療法になります。