動脈硬化型の脳梗塞の血栓を予防する薬

動脈硬化型の場合には抗血小板薬という事で血管の中で血小板が固まるのを防ぐ薬を使います。
特にアスピリンは昔から解熱剤として使われていましたが抗血小板作用があってお薬の値段が安く広く使われています。
クロピドグレルは特に動脈硬化のリスクが高い人でアスピリンよりも抗血小板作用が強いという事で今広く用いられています。
またシロスタゾールは抗血小板作用はそれほど強くないんですが血管を保護する作用があって最近の研究でアスピリンよりも脳出血などの副作用が少ないという事が分かって広く用いられています。

心房細動型の脳梗塞を予防する抗凝固薬

抗凝固薬は心臓の中で塊ができるのを防ぐ薬なんですね。
このワルファリンというのは長年非常に効果が高いという事で使われてきました。
ただし薬の調整が非常に難しくまた納豆やほうれんそうなどビタミンKを含む食事の影響を受けやすいなどの難しい点がありまして必要な人の50%ぐらいにしか使われていないデータもあります。
処方するドクターの側もなかなかさじ加減が難しいお薬という事もいえる訳ですね。

ワルファリンの難しさ

脳梗塞を起こしたAさんの例です。
ワルファリンをのんでいらしたんですね。
毎日3.5錠おのみの月3錠おのみの月とありまして、血中濃度がAさんの場合は数値が2と3の間。
ここにちょうど来るように薬の量を調整する必要があります。
3.5錠の月、3錠の月、2月3月うまく入ってますねこの範囲に。
ところがいかがでしょう4月になりますとグンと2より下がってしまいましたのでお薬の量変わりました。
ここで少し効きが悪いという事で微量調節をして偶数日に3錠奇数日に3.5錠という細かい調整をかけたんですね。
きょうは3錠、明日は3.5錠って事です。なかなか複雑です。
そうされますと翌月2以上に上がりましたのでまあいいかなという事で同じ量を続けられたんですね。
そうしますと6月にガクンとまた下がりました。
同じ量なのになぜこんな事になるかというと、これは恐らくこの時期の食事の影響あるいは生活の中での何らかの影響があって同じ量をのんでいたのに効果が下がったんだと思いますね。
それでお薬の量はここで増やしてそのあともまた微量調整をしてなんとかもっていってるという事だと思います。
更に翌月翌々月と薬の量がまた変わっておりますし、日によってのむ量がちょっと違ったりしておりますと大変複雑ですね。ややこしい。

何でこんな調整が必要なのか?

これはワルファリンの場合には調節域が非常に短くて薬が効き過ぎますと脳出血などの副作用を起こしやすい。
薬の効きが悪いと今度は脳梗塞の再発を起こしやすいという事で非常に調整域が狭いために難しいんですね。