五十肩の慢性期は運動療法

それでは3か月して急性期が過ぎました。
痛みが落ち着いてきた時期になりますと慢性期ですね。
今度は逆に運動療法が基本になります。それと痛みに応じてですが消炎鎮痛剤というのを続けて量を減らして使用していく事になります。
急性期には腕を安静にしていますから肩関節が少し硬くなり始めてます。
それを運動療法を適切に行う事によって肩関節を徐々に軟らかくして慢性期の期間を短くする事ができます。
つまり積極的に動かした方がいい理由というのは安静期に固まったものを徐々に動かす機能を取り戻していく過程なんですね。

五十肩を適切な運動療法で回復させる

五十肩というのは関節包に炎症が起こるという病気です。
この炎症が長く続きますと関節包に拘縮といいまして関節包が縮こまるというふうな事が起こります。
正常の方は関節包が非常にゆったりとした大きな膨らみを持っています。
それに対して五十肩は非常に小さな関節の袋になっているというのが特徴です。
もともと関節包は非常に軟らかい袋のようなものですから適切な運動療法を行う事によってまた軟らかい袋にほぼ回復させる事ができます。
そのための運動療法が大切だという事ですよね。

五十肩の治療にはどんな運動が有効なのか

まずひも、そしてそれを引っ掛けるものを用意して下さい。
こういったコートハンガーや壁掛けフック、きちんと固定されているもの、それから物干しざおなどを用意して下さい。
いずれも安定したものを使って下さい。
そして引っ掛けたひもを手で握っていくんですが楽につかめる高さで持っていきます。
低い所でもちょっと痛いという場合はこの辺で。
もうちょっと高い所で持てるという場合はこの辺で。
…というふうに調整して下さいね。
そして痛くない方の腕で痛い方の腕を引っ張り上げていきます。
ちょっと痛いなと感じた所で止めてそして力を緩めます。
またもう一度痛くない方の腕で痛い方の腕を引っ張り上げます。
ちょっと痛いなと思った所で止めて緩めます。
これを繰り返します。

最初は痛くてあまり上がらないんですがこれを徐々にやっていきますと関節の袋が徐々に軟らかくなって腕そのものを上げる事ができるようになってきます。
徐々にレベルを上げていくのがポイントです。
あれを繰り返すとここまでしか上がらなかったものが次はここまで上がる次はここまで上がると。
そこが大事なんですね。

次はタオルを使っていきます。
後ろで持ちましてやはり痛くない方の腕で痛い方の腕を引っ張ります。
ちょっと痛いなと思ったら緩めます。
そしてまた引っ張って…緩めます。
これを繰り返します。

痛い方を直接動かす運動をしないのはどうしてなんですか?
これは痛い方の肩というのは先ほど申しましたように既に肩が硬くなって拘縮が起こっています。
そのために痛い方の肩を直接上げても効果が非常に少ないんですが痛くない方の腕で誘導してやると非常に効果が高いという事です。

こうした運動、痛みが少ない場合は更に回数を増やしてもいい訳です。
2つの運動をご紹介しましたがその2つの運動をするだけでも肩のほかの向きへの動きも徐々に軟らかくなっていくという事でやってみる価値があります。
是非続けたいですね。