この状態がエイズの発症という事なんですね。
エイズを発症する前は特に自覚症状がない状態が、何年間か続いていきます。
しかし治療していなければ、このウイルスは体の中では増え続けていまして、ほかの人にうつしてしまうおそれがあるんです。
エイズを発症させないという事は可能なんですか?
可能です。
そのためにはどういった事が大切になってくるんですか?
きちんと治療をして血中のウイルス量を検出できないほど、低く保って免疫の力を維持する事ができれば、普通の生活ができる訳です。
…となるとすぐそういうふうに行けばいいと思うんですが、そうはいかない訳ですか?
そうなんですね。
ですから今このような状態になった訳ですから、治療を受けないのはホントにもったいない事なんですが、実はまだ診断が怖い、HIVに感染していると知られるのが嫌だとかいう事で、なかなか検査に行って頂けない事があります。
もう既にこの病気は克服できる病気となったのですから、できるだけ早く検査を受けて、適切な治療を受けて頂きたいと思います。
早く気付いて治療を行えば発症しないで済むという事は、分かったんですが…ただやはりいざ治療始めても、大変なんじゃないかって思っている方多いと思うんです。
まずは薬について伝えてもらいます。
HIVウイルスはいくつかの酵素を持っていて、その酵素の働きで増えていきます。
ですからその酵素の働きを抑えて、HIVの増殖を阻止するというのが抗HIV薬です。
現在日本ではご覧のようなタイプの薬が、全部で20種類ほど使われています。
これらの中から患者の状態に合わせて、違うタイプの薬を複数組み合わせる事が一般的なんです。
その組み合わせ方がこの15年で劇的に変わったんです。
標準的な薬の組み合わせです。
全部で20個前後ののみ薬を、1日5回に分けて服用していたんですね。
その後薬が改善され5年ほど前からは、4個から6個ほどの薬を、1日1回または2回服用という事になりました。
そして2013年5月からはついに1日1回1錠という、とても簡単な服用が可能になったんです。
15年前と比べると今随分変わったんですね。
やはりのみやすさというか、きちんとのんでいくというところも考えて、開発は行われるものなんですか?
そのとおりです。
抗HIV薬は毎日決まった時間に、正しく服用していますと薬の血中濃度が、正しくちょうどよく保たれて、ウイルスの増殖を十分に抑えてくれます。
しかし薬をのみ忘れたりしますと、このように血中濃度が十分に保たれない事になりますから、無効域になってそうしますと、治療効果が失われるばかりでなく薬剤耐性ウイルスができてしまいます。
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