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橋本病はゆっくりと進行する病気

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昨日バセドウ病を勉強させて頂きましたが、同じような免疫異常、甲状腺を異物として攻撃するからだという事ですが、バセドウではホルモンの量が増えました。
橋本病では減りました。
この差は何ですか?
抗体の差と考えられています。
バセドウ病の抗体は甲状腺ホルモンの分泌を刺激するような抗体で、機能が亢進してきますけれども、橋本病の抗体は反対に甲状腺を破壊するような抗体が出来ます。
このために甲状腺が破壊されて、甲状腺機能が低下するといわれています。
ではこの橋本病の症状ですが、先ほどのBさんのケースもう一度見てみましょう。
橋本病を発症しますと、こういった症状はすぐに出てくるんですか?
橋本病はゆっくりと進行する病気ですので、ある程度病気が進行しないと、このような典型的な症状が出てこずに、進行してから重なって出てくるというのが特徴ですね。
少し詳しく伺いましょう。
体が冷えてしまう寒がりになる。
これはなぜなんですかね?
代謝が低下するためにエネルギーの消費量が少なくなって、熱をつくれなくなります。
このために体が冷たくなったり寒がりになったりする訳です。
そして食欲が下がっているのに体重が増える。
これは不思議ですね。
消化管の働きが低下します。
このためにエネルギーがうまく消費できなくなって、余分な水分が体の中にたまってむくむ事になります。
治療せずにむくみが進んでしまうと、心臓にもむくみが出てきて肥大につながる症状が出てきます。
注意が必要ですね。
疲れやすいだるい無気力うつこういった症状はどうですか?
これも代謝が低下するためですが神経とか心身の働き、あるいは活動力の低下のために起こります。
中にはうつ病と間違えられてうつの治療をして、なかなか改善せずに仕事日常生活に、支障を来している方もいらっしゃいます。
ですから橋本病の方でもうつ症状が出るという事は、是非知っておいて頂きたいと思います。
個人差はありますが…、さて甲状腺が腫れるといいますがどういう状態でしょうね?
これはいろんな腫れ方があります。
全体的に甲状腺が大きくなる腫れ方。
それから左右の甲状腺の大きさが非対称になる腫れ方ですね。
それから中にはこぶ状に腫れてくる方もいらっしゃいます。
このような腫れ方で橋本病の診断がつくケースもあります。
こんなに大きく腫れますと痛みとかは出ないんですか?
これは腫れても痛みは出てきません。
甲状腺の腫れの大きさと病気の進行度は関係ありません。
ただこのように腫れ方が急激に大きくなってきた場合は、悪性リンパ腫を疑いますので気を付けて頂きたいと思います。
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