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急性骨髄性白血病の治療目標

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治療目標としてはどういう事でしょうか?
まず診断がついたあとに
抗がん剤によってこのがん細胞を減らしにかかる訳ですね。
目安として100億個以下耳かき大ぐらいらしいですが
そこまで減るとだいぶ骨髄の中に
正常な血液を作るスペースもよみがえってきて
がん細胞はある程度以下に減って
正常な血液細胞も作り始めると。
これをちょっと難しい日本語ですが寛解と呼びます。
こういう状態を目指します。
それでは治療どんな方法で寛解を目指していくのでしょう?
治療の柱は大きく抗がん剤による化学療法と
造血幹細胞移植の2本の柱に分かれます。
まず抗がん剤の使い方を教えて下さい。
今述べたように
発症時には1兆個
体の中に白血病の細胞が充満しているので
これを約1週間かけて抗がん剤を投与致します。
すると一般的に白血病の細胞は抗がん剤に対する反応性がよく
ぐ~っと減ってくれて
骨髄の空いた場で血液の正常造血
正常血液細胞が増えていくという寛解状態になる訳です。
ですが1回の1週間の治療でやめてしまうと
当然減ったがん細胞はまたそのまま増えてしまうので
同様の化学療法を数か月間
これは白血病の種類によっても方法が違いますが
続ける事によっていわゆる治癒を目指していくという
寛解後療法(地固め療法)そういった治療に移っていきます。
そうすると抗がん剤が使われる期間が長いイメージがありますが
患者への負担はかなりありそうですね。そうですね。
白血病で使用する抗がん剤は
一般的に吐き気とか脱毛のような症状を引き起こします。
まあ幸いな事にというか
白血病細胞もまた確実に減ってくれるのですが
正常な血球も減少してしまう副作用がありますので
こういう抗がん剤の副作用で
非常にだるいとかきついというような状況でも
うがいとか手洗いとか
感染予防に努めてもらう必要があるという事であります。
どのくらい寛解の状態が続けば
もう再発の心配はないと考えられるのですか?
個人差はあるのですが
一般の固形がんで5年たてばという事がいわれますが
それよりも白血病の場合はもっと短くて2年辺りで
もう大丈夫じゃないかなという感じを持ちます。