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骨髄抑制は貧血や白血球・血小板が減少して、免疫力が低下し感染症にかかりやすくなる

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これも途中で評価しながら大体4か月使っていく。
4か月たつと毒性とか出てきますので、少し体を休めてまた新たに大きくなるようだったら、新たに大きくなるまでの期間を考えながら、薬剤を決めていきます。
抗がん剤といいますとどうしてもきつい副作用があるという事が、心配になりますがどうですか?
抗がん剤といったら副作用が付き物で、どうしても嫌だというのはよく聞かれる事なんですけれども、いろんな副作用がある事は分かってきたので、それに対する対策が進んできました。
できるだけ生活の質を落とさないようにという事で、進歩しているとご了解頂きたいと思います。
従来の抗がん剤の副作用を見てみましょう。
まず自覚症状のある副作用としては、吐き気おう吐脱毛手足のしびれなどがあります。
そして検査で分かる副作用があります。
骨髄抑制というのは貧血また白血球や血小板が減少して、免疫力が低下し感染症にかかりやすくなります。
肝臓腎臓まれに心臓などに影響が現れる事もあります。
更に頻度は少ないのですが抗がん剤によって、間質性肺炎という重い肺炎が起こる事があります。
これらの副作用が出る可能性がありますが、対策も進んできたとおっしゃいました。
どういう事でしょう?
特に対策が進んでいるのは吐き気ですね。
抗がん剤やったらゲロゲロ吐くというのは、昔からよく言われた事ですが今は2種類の薬を上手に使う事と、副腎皮質ステロイドというホルモン剤を使う事によって、吐き気が随分抑えられて新しい薬を使うと、私の患者さんでも化学療法をやって2~3日目で、「豚カツ食べたい。
カレー食べたい」と言われるぐらい…。
非常に旺盛な食欲がある方がいらっしゃる訳ですね。
全ての人ではないんですけれども今から10年前に比べれば、大幅にこの点は改善されてきていますし、例えば骨髄抑制さっきもご紹介あったんですけれども、免疫が減って免疫力が落ちて、いろんなばい菌がつきやすくなるんですけれども、そちらも白血球を増やす薬、骨髄抑制を改善するような薬が出てきています。
従来の抗がん剤の副作用対策について伺いましたが、新しいタイプの抗がん剤分子標的治療薬については、副作用はどうでしょうか?
分子標的治療薬も、基本的には抗がん剤の種類ですので、何らかの副作用がついて回ります。
ただ違うのは先ほどご紹介した骨髄抑制。
血液を作る力を落とすという副作用は比較的少なくて、皮膚の症状にきびや発疹がまず多くあります。
それから下痢などの消化器症状があります。
むしろ吐き気は少なくて下痢が多いのが特徴です。
やはり共通しているのですが間質性肺炎があります。
間質性肺炎は肺が壊れていく重い肺炎なのですが、ゲフィチニブやエルロチニブの効果が非常に早い時期に効くのと同じように、これが発症すると短い時間に悪くなるんです。
効果も早いが副作用も早い。
短い時間に悪くなる。
ですので熱が出るとか息苦しい症状が出た時には、できるだけ早く主治医のもとを訪れて、見て頂く事が大事だと思いますしそれぞれの副作用も、休薬お薬を休む事によって軽くなってきますので、主治医の先生と相談しながら、一番いい投与方法を考えていかれたらいいと思います。
今日伺ってまいりました進行した肺がんの場合でも、最新の治療の進歩は大変著しいという事で、分子標的治療薬の登場によって、随分効果が上がってきたと理解していいんですよね?
最初に肺がんが治りにくいがんの一つ、というご紹介もあったんですけれども、いろんな薬が出てきて患者さんの個々に合わせた、先ほどご紹介した遺伝子のレベルに合わせたような薬が出てきて、より生活の質を保ちつつ治療を継続する事によって、いい時間を長く保てるようになってきましたので、それぞれに合わせた治療がどんどん開発されて、最後治る状況に持っていければと私も期待していますし、恐らく患者さんも期待されていると思います。