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抗がん剤の副作用で体が弱ってくるので、ドラッグホリデー(休薬期間)が必要になる

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それでは非小細胞がんに対する従来の抗がん剤は、どういう使い方をしていくんでしょうか?
Bさんは抗がん剤を使われたんですけれども、基本的には体力に合わせて体力のある方であれば、2種類の抗がん剤を組み合わせるという事で、私たちは臨床をやっております。
従来の抗がん剤見ていきましょう。
どのように選んでいくかというとまず赤いところ、シスプラチンまたはカルボプラチンどれか1つを選びます。
それに下から1つを選んで組み合わせていきます。
このどれか1つを選んでいきます。
この組み合わせはどのような考え方で行うのでしょう?
基本的には先ほどご紹介しました体力があるかどうかという事と、これらのお薬を基軸にしてこちらの薬の、それぞれ薬によって副作用が違うんですね。
副作用を患者さんにご紹介して、それぞれのライフスタイルに合わせながら、あるいはおうちから病院が近いか遠いかという事を考え合わせて、治療を選択して頂く事になります。
治療期間使い方は?
まず基本的には体力があれば2種類使って、2か月ぐらい治療をやったあとに効果を見て効果があれば、引き続きその薬を2か月あるいは4か月使う。
トータルで4~6か月治療にかかるとご理解頂いたらいいと思います。
抗がん剤を投与したあと、経過観察をして休んでという使い方になっていきますか?
4~6か月の1セットの治療が終わりましたら、やっぱり副作用でだいぶ体が弱ってきますので、体を休めるドラッグホリデーといいますが休薬期間が必要になりますので、少し体を休めます。
ただ最近副作用が少ない薬が出てきて、治療効果がある人であればその薬をダラダラ使っていくと、よりいい時間が伸びる事が分かってきました。
継続してずっと使うという使い方ですね。
維持療法といいます。
このペメトレキセドという薬は、そういう意味で長く使える薬という事で、患者さんが休んでいる間がんが増えるという心配がありますが、この薬を使って効果があった人には、これを長く継続して使いましょうというのが新しい使い方ですし、トピックになっています。
ただこの薬は、先ほどご紹介した非小細胞肺がんの中でも、腺がん大細胞がんという2種類に使える薬になっています。
維持療法は副作用が少ないからこそ、可能になってきたという使い方なんですよね。
これまで非小細胞がんの治療について伺ってまいりましたが、小細胞がんが進行した場合はどういう治療になるのでしょう?
小細胞がんは分子標治療的薬の開発が進んでいませんで、今は抗がん剤を使う事になっています。
主な種類はシスプラチンとイリノテカン。
もしくはシスプラチンとエトポシドという薬を、先ほどのように2か月ごとに治療評価するんですけれども、大体4か月4セットの治療をやるというふうになっています。