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くさび状切除 区域切除というのは局所再発のリスクが多少高い

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局所再発のリスクという意味で、くさび状切除 区域切除というのは多少高いと認識しています。
今リンパ上を少し流れているというお言葉もありましたが、画像上リンパ節転移はないと判定が出ている訳ですが、これはどういう事ですか?
画像はコンピューターで出てきたデータの解析なので、顕微鏡レベルまではまだいっていないんですね。
実際に我々手術でリンパを郭清して顕微鏡で診てみると、画像上転移がないと言われた人たちの中に、2cm以下あるいは3cm以下であっても、15~20%弱の人に転移が見つかるという事がいわれています。
ですので手術をしてみないと、分からないところはあろうかと思います。
ではAさんのようなケースでは、肺葉切除という事になってくる訳ですよね。
そうしますとその場合肺はどのくらい残るのでしょうか?
今お話したように肺葉を取れば約8割残ると考えられます。
2割無くなって大丈夫なのかという話なのですが、実際に肺は残った肺が少し膨らんでくれますし、呼吸は胸の周りの筋肉やおなかの筋肉を使いますので、筋肉の力さえ落とさなければ8割残ったうちもっと伸びて、呼吸機能としては5~10%の落ちで済みます。
ですので3か月から半年ちゃんとリハビリして頂いたら、元の生活に戻れるというふうに我々は経験的に感じています。
Aさんは喫煙歴が長いですね。
これ何か関係ありますか?
Aさんの肺がどういう肺かによるんですけれども、あまり肺が悪いと取る事によって呼吸の異常が残る事があります。
これは主治医の先生と相談して頂く必要があるかと思います。
さあAさんの肺がん治療手術の疑問、いろいろと出てまいりました。
分かってまいりましたね。
Aさんは手術を選択するのが恐らくよかろうと。
そして肺はどれぐらい残るのかというところで、8割程度は残るし呼吸機能はリハビリによって、そんなに落ちるものでもないという事でしたね。
さあ残ったものはこれです。
一般の方々には傷の大きさは気になるところだと思います。
冒頭にもお話をしましたけれども、昔は肩甲骨の下側大体30~40cmガッと切ってたんですね。
かなりバサッと切られるという感じですよね。
今は開胸手術といういわゆる標準的な手術、胸腔鏡補助下と書きました。
カメラを入れたり頭にヘッドライトをつける事で大体10~15cmで、昔やられていた開胸手術ができるようになっています。
一方ではカメラの技術が出てきてカメラを入れる場所と、それに伴う小さな器具を入れる事によって、大体3~5cmの傷をつけてあげて完全胸腔鏡下手術。