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従来からの人工血管置換術

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両方の脚の付け根からこれを持って上がった完成図です。
これは負担は確実に少ない?
胸部の場合も1本で済みますし、しっかりとここにくっつけば負担は少ない。
手術時間も2時間から4時間で終わりますし、術後の入院期間は…、短い入院期間で済みますよね。
治療後はどういうケアになりますか?
完全に密着しても血圧を下げる事が、非常に重要となりますし早期に離床して歩いて頂きます。
検査は続けないといけませんか?
特にこれは縫っていませんので、一年ごとに圧着部位部分が変化してないかを、太くなっていないかずれていないか、りゅうの大きさが縮小しているか検査をCTで行います。
この治療法が最近は非常に増えていると、考えていいんですね?
そうですね。
もう一つの治療について教えて頂きましょう。
従来から行われております人工血管置換術です。
ここには弓部をお示ししました。
動脈りゅうのあった部位を切り開いて、そのためには血液を止めなければなりませんが、1か所2か所3か所4か所5か所と血管をつなぎ合わせて、正常な血流を元どおりに戻すのが人工血管置換術です。
人工物と置き換えるとおっしゃいますが、実際どんなものなんですか?
実物を持ってまいりました。
このような形になっておりまして、ポリエステルの布で出来ております。
蛇腹の筒ですね。
非常に薄いですけどこれを丁寧に5か所縫う訳です。
ポリエステルで出来ておりまして耐久性は20年以上もつと。
一生の耐久性があると考えてよろしいかと思います。
実際の治療の様子が分かる画像もご用意頂きましたので、ご説明頂きましょう。
こちらです。
弓部大動脈瘤が、ここにあるのがお分かり頂けると思います。
膨れていますね。
6cm以上8cm近いりゅうですが。
この場合にここからここまで置き換える手術を致しました。
手術後の画像です。
このように縫い合わせたところが、ちょっと見えますけどもほぼ同じ太さで、りゅうは無くなったのがお分かり頂けると思います。
この置換術では負担あるいは手術時間はどうでしょうね?
これは脳に行く血管3つを縫い合わせる事。
あるいは上行といいますが、心臓の根元胸の動脈という5か所をつなぐために、手術時間は数時間から10時間以上かかる事があります。
術後も大きな負担がありますので、2~3週間の入院が必要となると思います。
この手術の時心臓はどのようにしてるんですか?
おっしゃるとおり。
ここの血管を縫う時には、心臓は止めてまた脳に行く部分もその部分の血流を維持しながら。
ただここから下の肝臓や腎臓へ行く血流は、止めて行いますので人工心肺を用いて、循環を保ち低体温にしてそれぞれの臓器を保護しながら、手術を行います。