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大動脈瘤の最も大きな原因は動脈硬化

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心臓とそれにつながる血管の病気。
この治療は大きく進歩しているんですね。
お伝えしております。
昨日まで心臓の病気を扱ってきた訳ですが、それにつながる血管の病気。
これも大変怖い病気なんですね。
心臓から直接出ている大動脈の血管の病気ですから、破裂や裂ける事がありますと命に関わってまいります。
しかし破裂するまでほとんどの人が、全く自覚症状がないそういう事が多いです。
その大動脈の病気…、日本では現在大動脈瘤で手術を受ける人は、およそ3万人という事なんですね。
20年前に比べると、手術を受ける人およそ3倍にも増えているという事です。
では教えて頂きましょう。
大動脈瘤とは、どういう病気どういう異常なんでしょうか?
心臓から出る大動脈はこういうふうにカーブして、おへその辺りで二股に分かれるまで、約45cmから50cmの長さがあります。
カーブする部分を弓部大動脈といいます。
横隔膜から下のおなかの部分を、腹部大動脈と名前が付いています。
カーブする部分では力がかかったり、二股に分かれる部分でも血流の圧力がかかって、この2つの場所は、我が国での大動脈瘤の好発部位と言えます。
こういったカーブしたり枝分かれしているところは、圧力がかかりやすいので、動脈りゅうが起こりやすいという事なんですよね。
動脈りゅう血管がどんな状態になっているんでしょうか?
これは血管の断面を示しています。
大体成人では直径は2cmから3.5cmの太さです。
動脈りゅうは両側に膨らんで1.5倍になるもの、片側に膨らんで内腔が1.5倍になる場合、これを大動脈瘤と私たちは呼んでいます。
模型を持ってまいりました。
腹部大動脈瘤を私の体に見立ててお話し致します。
こういう場所に…ちょうどみぞおちから、腹部大動脈に入りますが。
それ実物の大きさとほぼ同じ?
そうですね。
約6cmの大きさとなります。
ここに腎臓に行く血管が2本出て両足に流れていきます。
ご覧なったように丸く膨らんでいますので、壁が伸びるにつれて薄くなり破裂しやすくなると、イメージして頂けるかと思います。
そこが破裂しますと?
激烈な痛みとともに大出血が起きますので、命に関わるという事になります。
それでは大動脈瘤が起きる原因について、久田さんから整理してお伝えしましょう。
こちらで見ていきましょう。
大動脈瘤の最も大きな原因は動脈硬化です。
動脈硬化によって血管が硬くなったり、もろくなったりしますがそのもろくなった血管の部分が、血流の圧力に耐えきれなくなり大動脈瘤が発生します。
動脈硬化には高血圧肥満加齢が大きく関係しています。