中の髄核が飛び出すのは、椎間板にひびなどが入るという事なんですが、ひびが入る原因というのはどういう事なんでしょうか?
まず多いのは重労働の方ですね。
腰を頻繁にひねったりあるいは振動が加わったりねじれたりと、そういう方に多いという事が分かっています。
それから喫煙です。
喫煙?
はい。
たばこですか?
たばことこうした事の、飛び出しのトラブルとどういう関係があるんでしょうか?
たばこを吸ってますと、椎間板に対する栄養が不十分になりまして、ひびが起こりやすいという事が科学的に証明されています。
そういうはっきりしたデータが出てるんですね。
これは意外ですね。
たばこがこんな所のトラブルを生むなんてね。
ほかに遺伝で生まれつき椎間板が弱いという人も、いるという事が分かっています。
この病気椎間板ヘルニアかどうか診断をつけていく、流れはどういうふうになるんでしょうか?
まず患者さんのお話を聞きます。
次に神経学的な所見をとるんですが、患者さんに触って痛い所を確認して、膝をたたいたりあるいはかかとをたたいたりして、足に行ってる神経がちゃんと機能してるかどうか、反射を見ます。
それから足に力が入ってるかどうか、筋力検査を行います。
次にエックス線検査それからMRI検査という流れになります。
こうしたさまざまな診断検査をして頂いて、椎間板ヘルニアであると診断がつきました。
どうしてもこの病気は手術をしないとよくならないと、私どもは思ってますがどうなんでしょうか?
手術をしないと治らないと思われていますが、実際は90%の人は3か月程度の保存的な治療を行うと、症状がよくなるという事が明らかになっています。
手術をせずに?
そうです。
9割の人が?
はい。
じゃあほとんどの方がよくなると考えていい訳なんですね。
自然によくなるという事なんですか?
これは手術しなきゃ駄目だと思ってましたけどね。
その手術をしない保存的な治療というのは、どんな事をしていくんでしょうか?
まず薬物療法があります。
非ステロイド性消炎鎮痛薬NSAIDsというのが使われます。
これで炎症をとって痛みを和らげるという事ですね。
ほかにも抗うつ薬や抗てんかん薬というお薬が、使われる場合もあります。
更にオピオイドというお薬も使われる事があります。
非ステロイド性消炎鎮痛薬、痛みがあるからこれを使うんだろうなという事は、理解できるんですが、こちらに抗うつ薬抗てんかん薬とありますね。
こういう薬を使っていく事の背景は、どういう事なんでしょうか?
抗うつ薬は脳で痛みを抑制する働きがあるんですが、その働きを助けてあげる作用があるんですね。
そういう理由で使われます。