まずこちら爪に注目していきます。
爪というのは皮膚の一部なんですが、手と足にある爪全部足しても、皮膚全体の500分の1程度の面積しかないんですね。
こんな小さな爪に実は、内臓に起きた病気のサインが現れる事があるんです。
爪の状態などから慢性腎不全肝硬変、肺疾患肺の病気ですね。
そして貧血など、本当にさまざまな病気のサインを知る事ができるんです。
こんな病気が爪から分かるんですね。
本日お話を伺うのはこちらの方です。
北里大学主任教授の勝岡憲生さんです。
皮膚科で特に爪や口くう粘膜の病気が、どうぞよろしくお願い致します。
病気のサインが爪に現れるという事でしたけれども、内臓から遠く離れた爪に現れる。
ちょっと不思議な気持ちもするんですが。
内臓に障害が生じていき機能が低下しますと、末端の細い血管の流れが悪くなったり、詰まったりする事が起こります。
その結果指先や爪に症状が現れます。
従いまして指先や爪の所見は、全身状態を知る上で大変重要になります。
一見指先と内臓遠いと感じてしまいますが、非常に関係があるんですね。
具体的に爪の変化と内臓の病気の関係について伺っていく前に、爪というのは髪の毛と同じケラチンという、たんぱく質の一種でできています。
そして爪は指先を保護しています。
ものをつかんだり歩いたりする時指先に力が入るんですが、その動作を支えているんですね。
爪の構造をこちらで見ていきましょう。
ふだん私たちが爪と呼んでいる部分、これを爪甲といいます。
一般的に健康な爪甲は半透明で、下の皮膚の色が透けて薄いピンク色をしています。
そして爪の根元にある白っぽい半月状の部分ですが、爪半月といいます。
この爪半月はない人もいます。
そして爪甲をつくり出す組織を爪母といいます。
爪母は根元の皮膚や爪の下にあり隠れて見る事はできません。
この爪母から爪が毎日およそ0.1mmずつ伸びていって、4か月ほどで今見えている爪甲の部分が、全て入れ代わります。
では爪と病気の関係について詳しく伺っていきましょう。
病気を知るために爪のどんなところに、注目したらいいのでしょうか?
ポイントは爪の色形と質の2つです。
色や形が変化しているかどうかをチェックして頂く必要があります。
まず色ですけれどもどんな色になっていくのでしょうか?
色の変化としては主なものに、白い爪黄色い爪茶色ないし黒い爪がございます。
こちらです。
確かに白くなっていますね。
爪全体が白く濁ったようになっておりまして、いわゆる爪半月が不鮮明になっている状態にあります。
こうした全体的に白い爪で考えられる病気には…、重篤な疾患が生じている場合があります。
特に肝硬変の場合には、手のひらが赤くなるという特徴がございます。
このようにですね。