糖尿病で治療をしていますが、徐々に血糖値が上がってきてしまいました。
そして医師からはインスリンによる治療を勧められたんです。
Cさんは「インスリンを打つようではもうおしまいだ」と思いました。
あらあらちょっと落ち込まれましたね。
これはやはり「糖尿病が随分進んでしまったからなんだな」と、思われたんですかね。
でもこのような事は誤解なんです。
インスリンは、必ずしも病気が進行した時だけに使うものではありません。
最近ではインスリンを早期に使うメリットも注目されています。
最近の治療ではインスリンはどんな使われ方をしているのか。
日本糖尿病学会が糖尿病治療の基本をまとめた、最新の「糖尿病治療ガイド」の編集委員長をお務めになりました。
さてインスリンが主役となってまいりますが、インスリンとはそもそも何なのかここから教えて下さい。
インスリンは本来すい臓から出て、血糖値を正常に保つためのホルモンです。
通常はインスリン分泌が保たれているのですが、糖尿病の状態ではインスリン分泌が障害される。
あるいはインスリンの作用が障害される事が起こってきて、血糖値が上がってまいります。
インスリン製剤は低下したインスリンを薬として作って、外からインスリンを注射してあげる事で血糖値を下げる。
こういった目的で作られた薬がインスリン製剤です。
外からの注射で補充してやるという事なんですね。
そしてそちらに具体的には?
インスリンは患者さんご自身で注射して頂く必要があるので、例えば携帯しやすい注射しやすいといった、さまざまな工夫がなされています。
ここにお示しするような、ペン型のインスリン製剤が非常に多いんですね。
ちょっと使い方を示してみましょう。
これが注射器ですけれども、ここに注射量を調節する目盛りがあります。
最初2単位ぐらい打って針先の空気を抜いて、今度は実際に使うインスリンの量に調節します。
例えば10単位であれば10のところに。
そしてインスリンを場合によってはおなかに。
あるいはインスリンの種類によっては大腿に注射するというように、インスリン製剤の特徴によって打つ位置を替えて注射します。
ここにお示ししますように針は大変細く作ってありますので、痛みはほとんどありません。
工夫された注射器ですが。
さてこちらにグラフが出てまいります。
インスリンの出方を示しておりますね。
これご説明頂けますか?
これは健康な人の24時間にわたるインスリンの分泌状態を示しています。