「進歩する治療法」という事ですね。
糖尿病では3年前から新しい薬が登場しています。
それがインクレチン関連薬です。
これは飲み薬と自分で注射する薬があります。
新しい薬という事ですが効果の方はどうなんでしょう?
これまでの薬にはない作用を持っているんですね。
そのため治療の選択肢が広がり、また血糖をよりきめ細かくコントロールできるようになりました。
糖尿病の薬これまでの薬も含めて、新しい薬はどういう効果があるのか、日本糖尿病学会が糖尿病治療の基本を示した、最新の「糖尿病治療ガイド」の編集委員長をお務めになりました。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
さて糖尿病の治療の基本は、高すぎる血糖の値を下げる事だという事は理解しておりますが、そもそも血糖は何なのか勉強させて下さい。
それではご説明致します。
血糖値というのは血液の中のブドウ糖の濃度の事です。
食事をして頂く炭水化物をとって頂くと、炭水化物が分解されてブドウ糖となって、血液を通じて全身の組織に流れてまいります。
そして全身の組織で利用される訳ですが、余分なブドウ糖は肝臓や筋肉や脂肪に取り込まれていきます。
この余分なブドウ糖の量を調整しているのが、すい臓から出るインスリンというホルモンです。
インスリンの働きによって肝臓脂肪筋肉で、ブドウ糖の取り込みが起こってまいります。
健康な方ではそうした仕組みがうまく働いて、血糖値が一定に保たれているんですよね。
糖尿病では血糖値が高くなってくる。
これは何が起きているんでしょうか?
糖尿病の原因としては大きく2つの事が考えられます。
1つはインスリンの分泌低下という事で、すい臓から出るインスリンの分泌が障害される事が起こってきます。
これは比較的体質によるという事でありまして日本人では、インスリン分泌低下の体質を持っている事が注目されています。
もう一つはインスリン抵抗性という事で、肝臓や脂肪筋肉といったところのインスリンの作用が障害される事で、血糖値が上がってまいります。
この原因としては、肥満などの環境の因子が大きいとされておりまして、欧米の糖尿病ではインスリン抵抗性が強い事が知られていますが、日本ではインスリン抵抗性の方が最近増えてきているという事で、注目されています。
肥満の方が増えてきましたし、食事のタイプも欧米型になってきたという事もございましょうね。
それでは糖尿病の薬で血糖の値を、適正に下げていかなければいけないという事ですが、どういう働きで下げていくのか見ていきましょうか。