早期にしかも積極的に血糖の値を下げていく方が、結果がよいという事を指し示している訳ですね。
血糖値は低ければ低いほどいいという事でございましょうか?
実際にはそうとは言い切れないんですね。
最近アメリカで報告されました臨床研究では、コントロールの目標値をかなり低いところに設定して、短期間にHbA1cを下げたという臨床研究がございます。
そうするとびっくりした事に逆に大血管障害、あるいは死亡率が増えてしまったという、注目すべき結果が出てまいりました。
血糖値が低すぎるというのもよくないという事なんですね。
この研究では短期間で、厳格な血糖管理を行うという目標でしたので、重篤な低血糖が起きたという事が報告されています。
こういった重篤な低血糖が心筋梗塞を引き起こしやすい、引き金だったんじゃないかと心配されている訳です。
糖尿病の治療中の方が低血糖状態を起こさないために、どんな注意が必要でしょうか?
ここに示しておりますが、糖尿病を治療中の方で低血糖を防ぐためには、食事を抜いたり遅らせたりしない事が重要です。
ふだんより体を動かす時には注意が必要でして、間隔をとって頂く事は必要かと思います。
それから薬の量や飲んで頂くタイミングを守って頂くという事で、こういったタイミングが狂ったりすると、低血糖を起こしやすくなる事が心配されます。
それから低血糖には空腹感が強かったり、冷や汗が出たり手が震えてきたりいろんな症状が出てきますので、そういった症状があれば掛かりつけの先生に、ご相談頂ければいいと思います。
こういった事が日常低血糖を起こさないために、注意しなければいけませんね。
きめ細かく血糖値を管理するという話を頂戴しておりますが、ほかに気を付ける事どんな事がございますか?
血糖の日内変動を小さくする事が大事だと考えています。
日内の変動どういう事ですか?
ここに示しますけれども、これが24時間の時間の経過で、これは血糖値の高い低いという事を示しております。
糖尿病ではない方では非常に血糖の幅が小さい事が、お分かり頂けるかと思いますけれども、血糖値が低いところは70~80高いところは140程度という、非常に狭い範囲に血糖値が収められている事になります。
食後僅かな時間高くなるのは当然の事なんですね。
糖尿病の患者さんで、特にいろんな治療を受けておられる場合には、例えばここに示しますように、寝ておられる間に血糖値が下がっている。
あるいは昼食と夕食の間で血糖値が下がっている。
低血糖が起きている事もありますし、朝食昼食夕食のあとの血糖値が、正常な方に比べてかなり上がっているという事ですね。