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手根管症候群の可能性がある

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手根管症候群かどうかという事を、チェックする方法もご紹介しましょう。
胸の前で両手の甲を合わせて、このようにして1分間この状態を保ちます。
その時にしびれがあらわれたり強くなったりする場合は、手根管症候群の可能性があるという事なんです。
しびれが主な症状なんですね。
どうして指がしびれてくるんですか?
こちらのイラストの左側の方が、左の手のひらを上から見た図なんですけれども、手のひらの中枢の、手首のところに張ってるじん帯があります。
ここのじん帯の底の深いところに、正中神経が通っています。
オレンジのラインですね。
ここの部分で断面図を切ったのが右側のイラストの図ですけれども、正中神経の更に深いところには指を曲げる腱が、こちらのようにぶどうの房状にいくつかありますけれども、これを共通に包んでいるのが滑膜という事になります。
手根管症候群の場合には、こちらの滑膜が何らかの原因で腫れる事により、正中神経がじん帯側に下から圧迫される状態になります。
それによっていろいろな神経の障害による、しびれが出てくる事になります。
この正中神経が下で膨らんでくる事によって、圧迫されてしまうという事なんですね。
しびれはどの辺りに来るんですか?
基本的には親指人さし指中指薬指の親指側半分に来るという、そういう状態が典型的だと思います。
小指には来ない?
小指には来ません。
それはどうしてですか?
小指は正中神経ではない神経、尺骨神経によって支配されておりますので。
正中神経が来ているところまでという事なんですね。
さあ治療はどんな事をするんでしょうか?
症状の初めの時には心臓より手を上に上げて、手を握ったり開いたりする運動を30秒ほど続けて頂く。
ただ単純に手を上に心臓よりも上げるだけでも、むくみがとれて緩和される事も結構あります。
ただひどい場合には手根管の中に、ステロイドの注射をするという事ですけれど、これは滑膜のむくみをとる事をねらってやる訳です。
もしそういった治療に反応しない場合には、じん帯を切る手術をして神経の圧迫をとるという事を、行っております。
手指がしびれるという場合は、ほかの病気の可能性もありますよね?
そうですね。
手指にしびれがある場合にはこういった重篤な病気が、背景にないかどうかを鑑別する必要があります。
では最後変形性関節症について見ていこうと思います。
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