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正常圧水頭症の特徴

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ですがこういった歩行障害は
パーキンソン病でもよく見られる症状ですよね。そうですね。
パーキンソン病との鑑別区別は非常に難しい場合がありますが
やはり正常圧水頭症では
足を左右に開いて歩くというのが一つの特徴だといわれています。
では続いて排尿障害について見てみましょう。
こちらは患者のおよそ60%に見られる症状です。
頻尿になり急に尿意を覚える事が多くなります。
更にトイレに行くまでに我慢ができずに
尿もれを起こしてしまいます。
尿もれが脳の病気と関連づけられないところが
ちょっと気付かないかもしれませんね。そうですね。
先ほどのビデオにあったような歩行障害と
それに加えてこのような排尿障害がある場合には
原因は脳からきているかもしれません。
では最後に認知障害についても見ておきましょう。
患者のおよそ80%に見られる症状です。
もの忘れやる気の低下例えば…
また作業能力の低下で
作業に時間がかかるなどの特徴があります。
もの忘れという事でいうと
アルツハイマー病でも見られる症状ですよね。そうですね。
アルツハイマー病など他のもの忘れとの区別は
意外と難しい部分があるのですが
ただ正常圧水頭症では家族の顔が分からないとか
あるいは被害妄想といった症状はあまり見られないと考えます。
もの忘れの特徴が少し違うんですね。
この3つの症状見てきましたが
やはりこれが正常圧水頭症によるものなのか
それとも年のせいなのかあるいはほかの病気なのか
なかなか区別つきにくいですよね。そうですね。
やはりこの症状が大切ですがそれに加えて我々は
画像検査を次に行って診断をするというふうにしています。
その画像検査ではどのような事が分かるのでしょうか?
これはMRIという画像の検査ですが
こちらは高齢の方の萎縮の見られる脳です。
それに対してこちらは正常圧水頭症の方です。
ここが脳室といわれるところですが
ご覧のように明らかに
正常圧水頭症の人の方が拡大しています。
そしてそれ以外にも正常圧水頭症の方には
特有の所見が見られるようになってまいります。
この画像診断で正常圧水頭症と診断がつくと考えていいですか?
症状と画像診断でかなりの程度まで診断がつきます。
しかしやはり私たちはタップテストという髄液を抜く検査を
やる事が多いと申し上げていいと思います。
タップテストというのは初めて聞きましたが
詳しく教えて下さい。
この頭にたまっている髄液と脊髄の髄液はつながっています。
従って腰から髄液を抜くという事は
すなわち頭の中の髄液を抜いたのと
同じ効果を期待する事ができます。
私たちは腰から髄液を抜く事によって
症状の改善を見る。
多くの場合歩行の改善というのが非常に見やすくて
歩くのがスムーズになる。
従って髄液を抜く前と抜いたあとで
歩行の違いを見るのは非常に見やすい一つの検査です。