心不全の心臓は伸びきったゴムのようになっていまして、心臓全体がもう大きくなっています。
縮んだ時と広がった時の心臓の大きさが、あまり変わらないといった状態になっていますので、血液を十分送り出せない。
また血液が十分戻ってこられない状態にあります。
縮んだり広がったりといういわゆるポンプの機能が衰えるのが、心不全という事なんですね。
そのとおりです。
こうした心臓の機能の働きの衰えが、先ほどの症状とどのように結び付いているのでしょうか?
このような症状は心臓から全身に、十分な血液を送り出せないために起こってまいります。
このような症状はうっ血といい、全身から心臓に戻る血液が停滞しているために起こります。
血液が停滞するうっ血状態これが起きるとどうなりますか?
肺がうっ血する事を、我々は「肺に水がたまる」という言い方をしますが、肺が水っぽくなると、やはり動いた時に息切れがしたり呼吸が苦しくなったりします。
横になると呼吸が苦しいのに体を起こすと楽になるのは、どういう事なのでしょうか?
通常座ったり立ったりしていると足の方に血液が行きます。
横になるとたまっていた血液は心臓に戻ってきます。
もともと心臓の機能が悪いので心臓に非常に負担になり、その結果肺に水がたまって苦しくなるんですね。
なるほど。
それが立ち上がっていると、足の方に血液が…。
また戻るから楽になるんですね。
さて次です。
ちょっと合点がいかないのですが、トイレに起きる回数が増える。
これと心臓はどういう関係でしょう?
心臓が悪い方はやはり腎臓にも十分血液が行かないので、昼間は尿が減るんですね。
しかし寝ますと先ほどと同じ事で、腎臓にも血液がいっぱい行くようになるので、夜に尿が増えるという事が起こってきます。
ただ年を取ると夜トイレに行く回数が増えると、聞きますよね。
増えますよ。
増えますか?
増えてますね。
まずいですね。
年を取ると自然に増えるという事と、この心不全からくるトイレの回数が増えるというのは、何か違うんですか?
確かに年を取ると眠りが浅くなって、よくトイレに行くという事があるんですけれども、その場合はトイレに行ってもあまり尿が出ないと思うんです。
一方心不全の場合はトイレに行く度に尿がいっぱい出る。
ですから何回もトイレに起きるけど尿が出るか出ないかによって、心不全か睡眠の問題かが区別がつくかと思います。
心不全に関連する夜間頻尿は尿の量も多いんですね。
はい。
ここちょっとポイントですよね。
はい。
うっ血状態から足がむくむのは、イメージとして何となく分かるのですが、おなかがはるというのはどう結び付ければよいのですか?