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乳がんに使われる薬 ルミナールA型

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こうした分類勉強した上で
自分がどんなタイプの乳がんなのか
どうやったら分かってくるのですか?
これは手術で取りきったがんの細胞を
詳しく検査する事で分かってきます。
では細胞の写真を見てみましょう。
こちらは左側右側どちらも乳がんの細胞を表しています。
こちらの方茶色に見えるところがあるかと思いますが
ホルモン受容体の発現をしている細胞を表しています。
ですからこの茶色に染まる細胞が多ければ多いほど
女性ホルモンで増殖するタイプという事になる訳です。
次の写真を見てみましょう。
こちらも左も右もどちらも乳がんの細胞を表しています。
この左全体が茶色に染まってきていますけれども
茶色に染まっている一つ一つの細胞が
HER2タンパク質を発現している細胞です。
ですからこちらのがんは
HER2タンパク質で増殖するタイプと分かる訳ですね。
はっきり分かる訳ですね。そうですね。
そしてもう一つ写真があります。これは?
これはKi-67を示しています。
この画にある茶色く見える一つ一つが
Ki-67が発現をしている細胞という事になります。
このKi-67というのはがんがまさに増殖をしている
活発に増殖している細胞を表していますから
この茶色い細胞が多ければ多いほど
活発に増殖している細胞という事になる訳ですね。
こんなにタイプがあると調べればはっきり分かる訳ですよね。
これによって効く薬効かない薬が出てくると。
ではこの乳がんのタイプと使われる薬の関係
こちらで見てみましょう。
まずホルモン受容体のありなしですね。
次にHER2タンパクのありなし。
そしてKi-67の値が高いか低いかという事によって
5つのタイプに分かれます。
一つ一つ見ていきましょう。
まずAさんのようなタイプ。
Aさんのタイプはホルモン受容体があって
HER2タンパクはなし。Ki-67は低い。
これはルミナールA型です。
ルミナールA型は今ご説明にあったように
ホルモン受容体がありますのでホルモン剤を使う事が大変有効です。
ただHER2タンパク質がないので分子標的治療薬は効きません。
またKi-67が低いという事は
増殖活性が非常に低い弱いという事ですので
抗がん剤も効きにくいタイプ。
ですからホルモン剤を中心に行う訳ですね。