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膀胱が膣の前の壁と一緒に下がってくる膀胱瘤

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ここまで腹圧性尿失禁を改善する手術についてお伺いしました。
さて先ほど重度の骨盤臓器脱でも、手術が検討されるという事でしたけれども、骨盤臓器脱いろいろ種類がありました。
ここで整理してもう一度教えて頂きましょう。
大きく4つに分けられるという事でしたね。
膀胱が膣の前の壁と一緒に下がってくる膀胱瘤。
瘤と書きますね。
直腸が膣の後ろ側の壁と一緒に下がってくる直腸瘤。
そして子宮が膣口から外に脱出してしまう子宮脱。
そして子宮を取ったあとも、膣という袋が裏返しになったように、靴下が裏返しになったように下がってきてしまう、膣断端脱という状況があります。
具体的にどのくらい出てきてしまいますと、手術という事になるんでしょうか?
2cmあるいは3cmと出てきますと、股の間に何か挟んだ感じで歩きにくいとか、指でいちいち押し戻さないとおしっこが出にくいと。
こうなると相当生活に支障が出てきますよね。
この場合はどんな手術になるんですか?
以前は子宮を取って膣の壁を縫い縮めるという手術が主流で、それはそれでいい手術なんですけれど、手術の負担が少ないという事と、子宮を温存できるといった事から、メッシュを使ったTVM手術がよく行われるようになってきています。
そのメッシュというのがこちらですね。
こちらです。
先ほどのテープとは随分形が違います。
もっと広いものですね。
4本の脚があって膣の前の壁を3~5cm切りまして。
こちらの図が出てきました。
切ってそこからメッシュを入れると。
そしてメッシュの脚の部分を脚の付け根の傷から外に出して、引っ張って調整致します。
これは膀胱瘤の場合のイメージ図です。
まるでこの膀胱がハンモックで支えられたかのような印象ですね。
ハンモックあるいはつり橋といいましょうか。
下の部分も4本の脚の部分も、それぞれに結合組織がご自分のものが巻いて、丈夫になってくれるんで非常に安定した長期成績が、得られるんですね。
体内でこういったメッシュが、なじんできてしまうという事ですね。
この手術の入院期間はどのくらいなんですか?
当院は5~7日にしているんですが、10日ぐらいにされる施設もあります。
こうした手術を受けますと、手術後の生活上の注意点はどんな事でしょう?
負担は軽くて翌日には歩ける、普通の御飯食べられるくらいの手術なのですが、6週間は重い物を持ったり、自転車性交渉は避けて下さいと申し上げています。
ごくまれにメッシュの露出などがあるので、最低2年は医療機関でフォローアップを受けて下さい。
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