スポンサーリンク

滲出性中耳炎の治療

スポンサーリンク

つまり開きっ放しになっている状態ですか?
はい。
そうしますとやはり聞こえにも問題が出てくる。
穴の大きさにもよりますか?
そうですね。
それではこちらですね。
これは一番聞き慣れないのですがどういう状態ですか?
これは慢性中耳炎の中の一つですが、この特徴は周りの骨が、慢性中耳炎とは比べ物にならないぐらい壊れてきます。
その結果として先ほどの中耳を取り巻く、さまざまな骨を壊してきますので、内耳側にいけば難聴が進行してきますし、三半規管にいけばめまいになりますし、音を伝える機構である耳小骨が壊れてきたりします。
また顔面神経まひや髄膜炎という、命に関わるような症状を呈してまいりますので、この場合には一日も早く治療しなければいけないという事です。
耳の重要な機能を果たしている器官がいろいろ壊されていく、非常に怖い病気なんですね。
注意が必要な病気ですね。
それでは中耳炎の治療についてのお話をして頂きますけれども、これを順に伺っていきましょう。
まずは滲出性中耳炎。
どんな治療になっていくでしょう?
基本的には耳管の炎症がございますので、開いているところである鼻やのどに炎症があれば、それに対する薬物治療もう一つはマクロライド系の抗菌薬を、少量長期投与するというのが現在の主流です。
それでもどうしても液が排出されない場合には、鼓膜切開術鼓室内チューブ留置術などの、外科的処置を加える場合もございます。
これは切開するのだろうとイメージが湧きますけれども、チューブを置くとありますがこれはどういう事なのでしょうか?
それでは次のフリップで。
これは右側の鼓膜ですがここに先ほどの耳小骨が見えています。
ここの白いやつですね2~3mm程度の小さなチューブを、留置する事になってございます。
そうしますとこのチューブによって、向こう側とこちら側が通じているという事ですね。
ある意味耳管の代わりをしている事になります。
これはずっと入れておくんですか?
はい。
これは2種類ございまして短期的なものですと6か月以内、長期的なものですと1~2年留置していく場合もございます。
それでは次の治療にいきましょう。
今度は急性中耳炎ですね。
これはどんな治療の流れになりますか?
これは基本的には解熱鎮痛薬抗菌薬といった内服治療、口から投与する薬物治療が中心になります。
お薬をのむ訳ですね。
場合によって非常に腫れがひどい痛みが強い場合には、鼓膜切開といった外科的処置を加える事もございます。

スポンサーリンク
健康ナビ