この眼輪筋という筋肉は異常な収縮を起こすという
その原因は一体何なんですか？
実は多くのケースでは分かっていません。
何らかの原因でまばたきをつかさどる脳の働きに
異常が起こるのではないかと考えられています。
しかし最近ではうつ病などに対する
抗不安薬の使用連用によって
こういう事が起こる事が分かってきています。
抗不安薬の使用の副作用として
こういう事が起こる事があるんだという事ですね。
思い当たる方はそういう可能性がありましたので
是非眼科を受診して頂きたいと思います。
薬の処方を変えるだけで症状を減らせる事があります。
抗不安薬使っていらっしゃる方も大勢いらっしゃるでしょうから
知っておきたいですよね。
目を開けにくいという症状以外にどんな症状が代表的ですか？
ほとんどの方に共通するのがまぶしいというのと
目を開いているのがつらいというのがあります。
それ以外にも目が乾くであるとか目が自然に閉じるとか
目がうっとうしい下を向いていたい
まぶたが垂れるという症状がいわれています。
では目が開けにくいという症状の実際の様子を見てみましょう。
この患者さんのように異常にまばたきが多くなり
まぶしくて目が開けられなくなるのが特徴で
こうした症状から始まります。
確かに自然なまばたきではございませんね。
目が開けにくい訳ですよね。
最初にドライアイと間違われやすいという事がありましたけれど
その理由は？ドライアイもまぶしいであるとか目が乾く
こういう症状が共通なんですね。それに加えて
眼瞼痙攣の認知度が医師の間でも低いため
間違われやすいという事が起こっています。
こういう病気があるという事が医師の間でも
まだあまり知られていないという状況なんですね。
そしてこの病気の方は生活の中で
こんな危険があるんです。こちらご覧下さい。
眼瞼痙攣になりますと目を開けていられなくなるため
ものが見えにくくなって歩行中のトラブルに悩む事があります。
一番多いのが電柱や柱にぶつかる。
人混みで人にぶつかる。階段がこわい。
自転車や自動車の運転中の事故やけがもあります。
これはちょっとこわいですね。けがに結び付く事がありますね。
眼瞼痙攣は重症になるほど生活の質が低下します。
電柱にぶつかったり
運転中にけがをしたり事故に遭ってしまったりする事は
絶対ドライアイではありえない事ですし
まぶしさのために外に出るのを控える事もドライアイではありません。
こういう事が重要な鑑別点として挙げられます。
こうしたぶつかりやすいけがに結び付く事以外に
ほかにこの病気ではないかと疑うサインはありますか？
１つはできるだけ早くまばたきを繰り返して頂く事が大事です。
まばたきができなくなったり非常に下手になってしまって
まばたきのコントロールができなくなるというのが
この病気の特徴という事になっています。
早いまばたきをわざとしてみる訳ですね。
是非やってみて頂いて。こういう感じですか？
それがうまくコントロールできない場合この病気を疑った方がいい。
はいそうです。なるほどね。
眼瞼痙攣ではないかと疑うサイン
目の病気