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緑内障は眼圧が正常値でも起こる

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それから必要があれば必ず視野検査を行います。
この視野検査の必要性というのはなぜなんでしょうか?
眼圧の検査だけでは駄目なんでしょうか?
眼圧の検査では緑内障が見逃されてしまう場合があります。
眼圧の正常値は20mmHgまでなのですが
正常値でも緑内障が起こっている
正常眼圧緑内障が日本人は多いんです。
不思議な気が致しますね。眼圧は正常値なのに
緑内障発症するってどういう訳なんでしょうか?
眼圧には個体差と日内変動があって
1回だけの眼圧検査では見逃されてしまう事が多いんです。
個体差ではその人にとって健康な状態の眼圧が
もともと低いためにその数値が上昇しても
検査で正常値であれば異常とは判定されず
見逃されてしまう訳です。あ~なるほど。
正常の範囲内であってもその人にとっては
負担になってる眼圧という事がある訳ですね。これが個体差。
この日内変動というのはどういう事でしょうか?
眼圧は1日の中でも変動している事が分かっています。
ではこちらのグラフをご覧下さい。
横が時間の軸を縦軸が眼圧を表しています。
上ほど高い訳ですね。この20が正常の上限になります。
この範囲ですね。
私の患者さんの眼圧の日内変動を調べたグラフです。
この方は日中の眼圧検査では正常だったんですけれども。
正常ですよね。
眼底検査をしたところ眼底に異常が起こっていました。
そこで検査入院をして頂き
3時間おきに眼圧を測ったところ
早朝に眼圧が上がるタイプの方でした。
6時ぐらいに非常に眼圧が上がるというタイプでした。
確かにピークになっていますね。それで緑内障と診断できました。
こういう方は日中1回眼圧を測定しただけでは
発見は難しいと考えられます。なるほど。
例えば眼圧検査が3時ごろに行われますと
正常ですという判定になりますよね。
実は6時に測ると大きく超えているというタイプの方なんですね。
それでは次眼底検査はどういう検査ですか?
これは神経の集まっている部分視神経乳頭の状態を調べます。
こちら正常と緑内障。
左が正常で右が緑内障の患者さんですけれども
正常な方は中央のへこみが非常に小さいですが
緑内障の人はこのへこみが非常に大きくなっております。
眼底検査では視神経乳頭の大きさや形深さなどを観察でき
それによって緑内障の診断や進行状況を把握できます。
そしてこちら視野検査。
先ほど紙を使う簡単なチェック方法を教えて頂きましたが
眼科ではどんな検査に?眼科ではより精密な機械を使い
見えにくい範囲がどのくらいあるのかなどを
より正確に調べる事ができます。眼底検査と併せて行う事で
より詳しく病状を調べる事ができます。