日本で注意すべき肝炎ウイルスというのは、A型B型C型E型この4種類です。
B型とC型は輸血や注射針など、血液を介して感染する血液感染なんですね。
A型とE型は経口感染。
つまり食べ物。
特に生の肉や魚介そして水で感染するウイルスなんです。
これまであまり注目されてこなかった、A型E型の肝炎ウイルスなんですが、グローバル化が進んで人や物の往来が激しくなっていく中、感染の流行の兆しを見せているんですね。
そのウイルスの動向に目を光らせているのがこちら。
こちらはA型肝炎が発生している地域を表したものなんですが、感染者が比較的多い国は赤い色で示しています。
アフリカや南アジアそして中米で多いんですけれども、2003年アメリカ。
2004年はドイツオーストリア。
2008~2010年は韓国。
こういった先進国でも流行を起こしているんですね。
お隣の韓国では延べ2万人ものA型肝炎患者が出ました。
いつ何時突如として肝炎ウイルスの脅威にさらされる危険性が、ないとも限らないと石井さんは警鐘を鳴らしています。
実は調べてみますと日本では、数年周期で小さな流行を繰り返している事が分かりました。
そこで石井さんは2010年の流行に注目しました。
その年に発生したウイルスをできるだけ多く回収して、その遺伝子情報を解析したんです。
すると流行を起こしたA型肝炎のウイルスは、大きく3つのグループに分けられる事が分かりました。
まず1つ目。
これは日本に10年ぐらい前からいた、在来のウイルスです。
実は全体の20%ほどしかいませんでした。
さあこの年最も多く流行したウイルスは、東南アジアで見られたウイルスでおよそ50%。
更に残りの30%はこれまで日本でほとんど見られなかった、新しいタイプのウイルスだった事が分かったんです。
実はこのウイルスこそ2008~2010年に、韓国で大流行したものと同じタイプで、何らかのルートで日本に流入した事が、考えられているんですね。
これらのウイルスの分析というのは、治療薬の開発やワクチンなどに生かされています。
更にウイルスの変異が起こって、毒性が強くなっていないかどうかの監視も行っている訳です。
年末年始海外で過ごされる方も多いと思います。
海外で肝炎ウイルスに感染しない3か条というのを、石井さんに伺いました。
和歌子さんも海外いろんな所に行かれるんじゃないですか?
あとお水もそうですけど意外に氷。
氷も気を付けますね。
氷も水ですものねもともと。
なるべく飲まないようにしています。
是永さんどうなんですか?
こういう研究の意味といいましょうか。
こういう研究とても大切でして、インフルエンザもA型B型新型とかよく聞くと思いますけど、そういうものが流行するといち早く、観察できる事もありますしそれに合うワクチンをうって、ワクチンの効率が上がるという事になります。