血液検査項目でいろいろな事が分かりますが、更に検査が進みますと次の段階としてはエコー検査。
これは画像検査ですね。
エコー検査で肝硬変の状態を見ます。
我々は特に腫瘍がないか肝がんがないかを見る訳ですね。
万が一それが疑われる場合はCTやMRIといった、更に精密な検査を行います。
それと先ほど申しましたようにこういった肝硬変になりますと、内視鏡でもって胃や食道の静脈瘤がないか、チェックするという事です。
次は肝硬変の治療について流れをご説明頂けますか。
肝硬変をこれ以上進めないために治療法がございますけれども、アルコールが原因の場合は当然禁酒して頂くほかないですね。
NASHの場合は生活習慣が背景にありますので、規則的な運動バランスのとれた食事が大切かと思います。
NASHの場合は糖尿病とも深く関係しているという事ですね。
その場合は是非糖尿病をしっかり治療して頂く事が、大変大事になってくると思います。
そしてC型肝炎ウイルスによって引き起こされている場合は?
ごく初期の場合は代償期と書いてございますが、ほとんど症状があまり出てこない肝硬変の、そういった場合に限ってはペグインターフェロン・リバビリンとか、インターフェロン単独でウイルスを消すなりウイルスを減らして、炎症を抑えるという事が可能になってきました。
ごく初期の段階という意味ですね。
こちらは?
こちらは核酸アナログ製剤といって、B型肝炎ウイルスの場合これをもってウイルスを減らすと、がんもできる確率が低くなるともいわれてますので、そういった治療法をやっているという事です。
予防に結び付くという事ですね。
さてこうした治療ができない方にはどうでしょう?
これは従来からやられている肝庇護療法といわれるもので、ウルソデオキシコール酸を内服でのんで頂く。
それとグリチルリチン製剤は抗炎症作用がありますので、これを注射で炎症を抑えて、線維化肝硬変が進むのを抑えるという事です。
肝硬変で肝臓の移植が見当される事はあるんでしょうか?
高度に進行した場合は、根本的に治すには移植しかないという事です。
移植は法律が改正されまして、脳死の方からも移植できる事になりましたし、生体肝移植親族の方からの移植も保険が適用されますので、患者さんの負担は軽減されたのですけれども、まだまだドナー不足の状態が現状だという事です。
移植をお待ちの方がたくさんいらっしゃるのが、現状だという事ですね。
さてもう一つですが再生医療も応用されてきている。
臨床研究中とありますがこれはどういう事ですか?
実はうちで開発した方法なんですけれども、肝硬変の患者さんの骨髄の細胞腸骨の上から、骨髄細胞を取り出して点滴で体に戻してやると、不思議な事に肝硬変の原因の線維の部分に集まってきて、これを溶かしてくれる訳ですね。