また合成・貯蔵の働きが低下しますと、アルブミンなどのたんぱく質の合成がうまくできなくなります。
アルブミンは血液中で水分を保持する働きをしていますので、これが減ってしまいますと水分が血管の外に出て、むくみや腹水などの症状を引き起こすんです。
更に胆汁の合成・分泌の働きが低下しますと、胆汁の成分の一つビリルビンが血液中に増えてしまいます。
そうしますとビリルビンは黄色い色素ですので、皮膚や白目のところにたまると黄色くなり、黄だんという症状となります。
また体のだるさ疲れやすい、筋肉のけいれんなども起こる事があります。
さまざまな症状が出る訳ですが、今の説明のほかに更に体の中でどんな事が起きるか、ご指摘頂ける事はございますか?
一つは先ほど言いましたように肝臓が硬くなると、門脈から血液が流れていきますが硬いとどうしても、横へ逃げてしまうバイパスができてしまう訳ですね。
こちらの方に入らない訳ですね。
逃げ道ができて、これが食道や胃の静脈に行ってしまいます。
そうするとこぶのように、食道胃静脈瘤ができる場合があります。
そういった場合は出血の可能性があれば、胃の内視鏡で治療して潰してしまう事も可能ですし、ひ臓に逆流してひ臓が大きくなって、血小板が壊されるという状態も起こるという事です。
更に起きる事もう一つご指摘頂きましょうこちらです。
我々の体には男性ホルモンも女性ホルモンもあるのですが、うまくバランスがとられている訳ですけれども、肝機能が低下しますとそのバランスが崩れて、このように血管が広がってくる。
例えば手のひらが赤くなる。
これ赤くなるんですね。
手掌紅斑といいます。
また胸部によく見られますけれども、クモの巣のように血管が広がってクモ状血管腫と呼ばれる。
男性なのに女性のような乳房になってしまうという事が、ホルモンのバランスの崩れで起こってくるという事ですね。
なるべく早く肝臓の異常に気付きたい訳ですけれども、検査としてはまずどういう事がございましょうか?
やはり肝臓にとっては何と言っても血液検査ですね。
これでさまざまな…。
かなりの事が分かると思います。
具体的な項目を教えて頂きましょう。
肝硬変が分かるという事から言いますと、先ほどありましたけれどもアルブミンの値が下がってくる。
合成する力が減ってくる。
ビリルビンの代謝能力が減ると血液中にこれが上がってきて、黄だんにつながる。
コリンエステラーゼは下がりますし、腸内細菌がつくるアンモニアなんかも代謝されなくなると、肝性脳症の原因ですけれどもこれが上がってくる。
そして先ほど言いましたように血小板は破壊されて、下がってくる事が分かると分かると思います。