そこで比較的即効性の薬剤がいいと思うんです。
かつ男性ですのでこれはもう、セロトニン3受容体拮抗薬をのんで頂いて、よく効くぞという事を経験して頂いて、試験に備えて頂くというのがいいんじゃないかなと思います。
半年の間になんとか自信をつけて頂くという事でしょうかね。
福土さんいかがですか?
心療内科ですと、自律訓練法というものを患者さんに指導して、よく慣れて頂くという事があります。
これは自分自身に暗示をかけていって、簡単にリラックスができるようにしていくという方法なんですね。
これは少し部屋を暗くして…真っ暗ではなくて、薄暗い程度でいいんですけれども体を縛るものを全部緩めて、横になる。
そしてゆっくり心の中で、「気持ちが落ち着いている」という言葉。
それから、「両腕が重い」「両足が重い」「両腕が温かい」「両足が温かい」。
そしてまた「気持ちが落ち着いている」という言葉を、ゆっくり毎日繰り返していくと。
これは有効性が証明されている方法ですね。
やっぱり興奮して眠れないんです。
落語会の前の日とかは。
そういう場合にも、大変有効な方法だと思います。
さあ渡辺さんは6か月の間にどうしましょう?
証というものが大事になるんですけれども、仮にこの方が虚証だともしくは中間証だという事を仮定すると、桂枝加芍薬湯という薬がお薦めになります。
先ほど出ましたね。
もうちょっと疲れが残るとか、体力的にないという方の場合には膠飴というものが入った、小建中湯というのをおのみ頂くと。
そしていよいよ当日。
当日を迎えてどうするかという事なんですが、木下さんはどうしましょう?
セロトニン3受容体拮抗薬で、十分にコントロールされているもう大丈夫だという時でも、やはりお守りとして下痢止めのお薬を持っていかれる。
あるいはその時だけ短期間のまれるという事も、一つの方法じゃないかなとは思います。
福土さんどうでしょう?
先ほどの自律訓練法は、座席でもできる方法なんですね。
そのままでもできる方法ですのでその会場でも、もちろんやる事ができます。
それが一つと、それでも非常に不安が強いという患者さんの場合には、超短時間作用型の抗不安薬をお守りとして持って頂く。
渡辺さんはどうでしょう?
漢方薬にはそういう時に非常にいい薬があるんですね。
その日ですよ?
抑肝散というものなんですが、前の日の夜寝る前にのむのもいいし、字のとおり肝の高ぶりを抑えるという薬になります。
我々も若い医者が学会発表をするなんていう時に、これを一服のむと落ち着くんですね。
師匠方から「落ち着きゃあ一人前なんだから」って、よく言われますよね。