ただし、必ず完全に回復するという特徴を持った副作用です。
治療が終わればこれは治ると考えていい訳ですよね。
具体的にはどんな症状が出るのか教えて頂きましょう。
Bさんの場合には肺に放射線をかけますので…、ではBさんの晩期の副作用はどのようなものですか?
これは後から起こってくる副作用ですけれども、肺が硬くなって線維が増えてくる肺線維症というものと、神経細胞が障害を受けてまひなどが出る放射線脊髄症。
それから心臓は膜に包まれているんですけれども、心膜の間に水がたまってくる心膜炎。
こういうものが起こる可能性があります。
それでは一般論として、がんに対する放射線治療急性の副作用は、どういうものを考えておかなければいけないでしょう?
急性の副作用はそれぞれの粘膜や皮膚が障害されるので、例えば頭頸部領域でいきますと、口腔粘膜や喉頭の粘膜や咽頭も含まれますが、そういうものが起こってきて痛みが出てくる事がありますし、こういった消化管大腸なんかが障害を受けますと、下痢になったり食欲不振になったりします。
ぼうこうはぼうこう炎という事で、おしっこが近くなったりそういう事が起こってきます。
それから放射線によってむくみが出てきますので、脳にむくみが出たりとか、声帯にむくみが出ますと声がしわがれてくるとか、尿管にむくみが出ると少しおしっこが出にくくなるとか、そういったものが急性の反応に含まれます。
こういった急性の副作用が出た時には、どのように対処していくんですか?
基本的には改善するものですから多くは、対症的に治療すればいいと思いますけれども…、放射線食道炎に関してはものを飲み込むと、引っ掛かる感じがしたりしみたりという事がありますので、刺激物を食べないとか症状が強い時には、粘膜保護薬や鎮痛薬を併用する事になります。
放射線肺炎に関しては症状が強くなった時には、ステロイドを使って積極的に抑える必要があるかもしれません。
では放射線治療の晩期の副作用時間がたって出てくるものには、一般的にどんなものを考えておかなければいけないでしょう?
晩期の副作用の原因としては細胞と細胞をつないでいる、いわゆる結合組織が増生したり硬くなってしまうために、腎臓が硬くなってしまったり内腔のあるものだと、硬くなりますとぼうこう容量が減ってきて、萎縮ぼうこうでおしっこが近くなってしまう事があります。
下に書いてあるのは血管が痛むために血流が不足して、直腸ですと潰瘍ができたり、脳壊死も放射線脊髄症も同じですけれども、血液が行かなくなるために神経細胞が死んでしまい、こういう事が起こってくる訳です。