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早期のがんだからこそ放射線治療

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これだと正常組織を避ける事ができませんけれども、IMRTという方法は例えばこちらからかける時には、正常組織のところは線量を減らし両側を強くかけるとか、こちら側を減らしてこちらを強くかけるという方法をとりますと、正常組織を避けてがんのところだけに、放射線を集中する事ができる方法になります。
そうしますとかなりがんが複雑な形をしている場合にも、その形に合わせた照射方法を選んでいけるという事ですか?
そして正常な組織にはあまり当たらないという事なんですね。
まさに強度変調、強さを変えながらという照射方法なんですね。
これはどのようながんに?
従来は正常組織の障害があって線量が上げられなかったところ、例えば頭頸部がんでいいますと唾液腺ですね。
唾液腺に当たってしまうとあとで口内乾燥症が出てしまいますし、前立腺がんですと直腸があったり膀胱があったりしますので、そういうのを避けて放射線治療ができるという事で、治療成績が向上したという事になります。
こうした当て方を精密に計算するという事は、事前の準備もなかなか大変なんでしょうね。
ただし精密になればなるほど、治療中に呼吸や体動で動く事を考慮しなければなりませんので、時間軸を考慮した4次元治療が必要になってきますので、またちょっと複雑さが増す訳ですね。
しかしこうした難しい治療法が、かなり普及してきていると考えていい訳ですね。
このがんの治療に向き合う時にいろんな治療法を選択する。
その場合この放射線治療はどう考えていけばいいか、ポイントを教えて下さい。
家族の方例えばご自身ががんになった時に、最も適している治療法があるかを必ず聞いて頂きたいと。
もう一つはご自分のがんに対して、放射線治療が選べるかという事をきちんと確認した上で、治療方法を選択して頂ければと思います。
しかしつくづく思いますが、かつては放射線治療といいますとかなり進んだがんに、手術ができない時にやるものだというイメージがございましたが、そうではないんですね。
そこが今の放射線治療の進歩でかつては対症療法でしか、放射線治療の適用はなかったのですが、今は手術できるがんでも患者さんの生活の質を考慮して、放射線治療を選ぶ事ができるようになりましたので、早期のがんだから手術というのではなくて、早期のがんだからこそ放射線治療を、選択して頂けたらと思います。
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