早期の場合こうした機能が残せる臓器が残せるというメリットがある。
こちらを選ばれるという事ですね。
それではAさんが放射線治療を実際に受ける事になりますと、どのような治療になるんでしょうか?
ここにありますように外部照射といって、外から放射線をかける事になります。
これは右からと左から挟むように左右からかけていきます。
喉頭がんの場合にはリンパ節転移が少ないですので、原発巣だけをめがけてかけますので、非常に小さい照射で治療ができる事になります。
1回の治療時間や治療期間はどのくらいですか?
1回の治療時間はほんの1~2分で済んでしまいます。
短いですね。
治療の期間に関しましては、月曜日から金曜日の週5回で大体6~7週間かけます。
ただ非常に副作用が少ないですので、外来照射で十分に治療が完遂できる治療法です。
入院する必要はなく通院してこれをかけていくという事ですね。
ではこのほかにも放射線の治療効果の高いがん、こちらです。
見てみましょう。
…というのが根治的な放射線治療の適用となっています。
いわば放射線治療が得意ながんと理解してよろしいですか?
はい。
そうしますと患者数の多い胃がんや大腸がんが、ここに載ってこないというのはどういう理由でしょうか?
胃がんや大腸がんも放射線が効かない訳じゃないのですが、いくつか理由がありましてそれは手術で簡単に取ってしまって、つなぎ合わせる事によって機能障害がない事が一つと、こういうがんは扁平上皮がんが多いのですけれども、消化器のがんは腺がんが多いという事で、扁平上皮がんと比較すると放射線感受性が低いという事です。
胃にしても大腸にしても日々動いておりますので、放射線治療は毎日同じ場所を同じように、かけないといけないという事で少し不都合があるという、そういった3つの理由で放射線治療が選択されません。
それでは放射線治療が得意ながんに話を戻しますが、ここに挙げて頂いたがんは先ほどの話のがんを完全に治す、根治を目指せると理解してよろしいですか?
早期のがんであれば根治を目指せる事になりますし、少し進行したがんでは放射線単独ではなくて、化学療法との併用により根治を目指していく事になると思います。
こうしたがんは手術で治す選択も非常に多いと思いますけれども、手術と比較した場合放射線治療の成績はいかがですか?
非常に放射線治療も進歩しましたので、手術と比較しましてもほとんど遜色がないという報告が、いろんな臓器で最近は出てきていますので、是非放射線治療を一つの選択肢に考えて、主治医の先生からお話を聞いて頂ければと思います。
もちろんどの程度の進行具合であるのかという事も、きちっと情報を得てそれからの選択という事になりますよね。